角田裕毅が、2023年F1第23戦(最終戦)アブダビGPへの意気込みを語った。ラスベガスはタイヤの問題に苦しんで予選でも決勝でもペースを発揮できずにノーポイントに終わった角田裕毅だが、アブダビグランプリは過去に4位フィニッシュを果たした相性のいいレースとなる。
また、今大会はチーム設立時からチーム代表を務めてきたフランツ・トストの最後のレース。7ポイント差のウィリアムズを倒して、トストさんを笑顔にしたいと角田裕毅は語る。「ラスベガスのレースではベストを尽くし、ソフトコンパウンドでスタートするなど少し賭けをしました。それが功を奏し、1周目のクラッシュを避けながら最後尾から12位まで順位を上げることができた。その後は、ウォームアップやグレイニングなど、週末を通してタイヤの問題が僕たちにとっては難しい状況でした。だからアブダビではもっと普通の週末を過ごしたいと思っています」と角田裕毅はコメント。「ヤス・マリーナは2年前に4位でフィニッシュしている良い思い出があるし、ポジティブに感じています。また、ここではいくつかのアップグレードが入ります。最終戦に向けて僕たちにとっては助けになるし、来年にも役立つはずです。ラスベガスではポイントを獲得できませんでしたが、ウィリアムズもポイントを獲得できませんでした。そのため、7ポイント差は変わらず、コンストラクターズチャンピオンシップでの戦いはまだ続いています。今週1週間、すべてをまとめ、マシンからすべてのパフォーマンスを引き出し、どんなチャンスも最大限に生かすことが重要だと思っています。最新のトラックレイアウトでもオーバーテイクは簡単ではないので、予選がとても重要になります。クルマがいいパフォーマンスを見せてくれることを期待しているし、暖かいコンディションなので、ラスベガスで大きな影響を受けたタイヤのウォームアップの問題は起きないでしょう」「僕が一緒に仕事をしたF1チームのボスはフランツ・トストだけです。今年は彼のために戦ってきたと感じているし、チーム代表としての最後のレースで彼のためにウィリアムズを倒したいと心から思っています。彼がしてくれたことには感謝しています。彼がいなかったら、僕はここでレースをしていなかったし、彼のアドバイスがなかったら、これほどの進歩はなかったでしょう。良い形でシーズンを終え、望む形でシーズンを終えることができ、彼の顔に笑顔をもたらすことができることを願っています」「最後のトリプルヘッダーとシミュレーターセッションはかなり疲れていたので、しばらく休みを取ることを楽しみにしています。どのレースでも常に全力を尽くしているし、今週末も同じように努力します。アブダビで残ったエネルギーを全て使い切るつもりです」