角田裕毅は、2023年F1第14戦オランダGPの決勝を16位でフィニッシュした。予選でルイス・ハミルトンを妨害したとして3グリッド降格ペナルティを科され、17番グリッドからユーズドのソフトでスタートした角田裕毅は、雨が降ったコンディションを読んで1周目の終わりににピットインしてインターミディエイトに交換。5周目には8番手までポジションを上げる。
路面が乾いてきたタイミングでも好判断を見せ、10周目にスリックタイムに交換するためにピットイン。前のドライバーがタイヤ交換を終えた48周目には4番手まで順位を上げる。しかし、アルファタウリは雨のリスクなどを考えてか角田裕毅をステイアウトさせることを選択。そこからズルズルと順位を落とし、55周目には12番手まで順位を下げてしまう。また、ジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触には5秒ペナルティが科された。終盤の雨による長い赤旗の後、12番手からリスタートを切った角田裕毅は、インターミディエイトで競争力を発揮できず後退。16位でレースをフィニッシュした。「レース序盤は速さもあり、何台かのマシンをかわしながらエキサイティングな展開をみせることができてよかったと思います」「スタート前、ユーズドのソフトタイヤで走り続けるという戦略をチームと立て、最後までやりきれると思っていました。グリップは悪くなかったのですが、ニュータイヤは思ったよりもアドバンテージがあったので、結果的に戦略はうまくいきませんでした」「雨が降り始めたとき僕はピットインした方がいいと思い、チームがその意見を尊重してくれたことに感謝しています」「終盤のインターミディエイトタイヤでは十分なグリップがなく、タイヤの温度をキープするのに苦戦しました。少し珍しい症状だったので、原因を調べなければなりません」「予選では本来の速さを見せることができずに残念でしたが、今日の決勝はもう少しパフォーマンスを発揮することができたのでよかったです」中盤に角田裕毅をステイアウトさせた件について、スクーデリア・アルファタウリのマシンパフォーマンス責任者を務めるギヨーム・ドゥゾトゥは次のように説明する。「セーフティカーの後、彼はいいポジションにいたので、我々は彼をステイアウトさせるという賭けに出た」と16周目にローガン・サージェント(ウィリアムズ)のクラッシュによって導入されたセーフティカー後のパフォーマンスに言及した。「タイヤが古かったこともあり、タイムとポジションを落とし始めたので正しい決断ではなかった」「そのような状況におけるクルマと意思決定プロセスを改善するために、さまざまな決定を見直し、データを分析していく」
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