角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)とランス・ストロール(アストンマーティン)の二人は、F1バーレーングランプリのフリー走行2回目のコース上でのインシデントについて戒告処分を科された。アウトラップ中の角田裕毅は、ターン8でプッシュラップ中のシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)が後ろから迫っていたが、お互いの意図を誤解しているように見え、ルクレールは回避行動をとってラップを放棄せざると得なかった。
このインシデントで、角田裕毅には、2022年シーズン最初となる戒告処分が科された。この一件ではペナルティポイントはつかなかった。「角田は、ターン8で新しいタイヤでファストラップをしていたルクレールを妨害し、ルクレールは彼のラップを放棄した」とスチュワードは説明した。「角田は、重い燃料を積んだロングランのためにアウトラップをプッシュしていたと言った。しかし、スチュワードは、アウトラップのドライバーは、より速い車が接近していることを常に認識している必要があると考えている。彼らはこれが上記のレギュレーション違反であると判断した。このケースは戒告処分が科される」 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿 シャルル・ルクレールとのインシデントの直後、角田裕毅は同じターン8でノーズをインサイドに入れたときに、ランス・ストロールがエイペックを横切ってきて、フロントウイングが軽く接触した。 「セッション終了時に両車がチェッカーフラッグを受けた後、ストロールはターン8に入り、角田はすぐにインサイドにアプローチしていた。角田を不必要に妨害し、マイナーな接触を引き起こした」とスチュワードの説明した。「ストロールはスタート練習に備えてゆっくりと走行しており、ミラーを見ていたが、後ろの車の接近スピードがはるかに速かったため、ターン8にアプローチしたときに角田が見えまなかった」「スチュワードはこれを認め、チームはドライバーに車が近づいていることを無線で警告しなかったことを注意するが、ドライバーは周囲の車の認識を維持する責任があり、これはチェッカーフラッグの後のラップにも同様に当てはまると考えている」「したがって、スチュワードは、これが上記のレギュレーションの違反であると判断し、このケースは戒告処分が科される」このインシデントでランス・ストロールに戒告処分が科されたが、ペナルティポイントは付けられなかった。2022年のF1世界選手権では、競技規則が変更され、シーズンを通して5回の戒告処分を受け、そのうちの4回がドライビングに関するものだった場合、10グリッド降格ペナルティが科される。また、今年からF1レースディレクタが交代になっており、今回のインシデントへの戒告処分は、新しいスチュワード構成の許容レベルを全ドライバーに知らしめる例となった。