アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅は、F1メキシコGPの予選Q3でセルジオ・ペレスのアタックを“台無しにしたとは思っていない”と主張しつつも、レッドブル上層部の反応を“心配している”と語る。角田裕毅は、PU交換ペナルティによってグリッド後方からのスタートが決定しており、F1メキシコGPの予選はそこまで重要視されていなかった。しかし、Q2をソフトタイヤでアタックするという戦略で3番手で通過した角田裕毅は、3戦連続でQ3進出を果たした。
アルファタウリ・ホンダF1は、角田裕毅がQ3に進出することで、ピエール・ガスリーにスリップストリームを与えることができると考えた。ガスリーは5番グリッドからスタートする。しかし、角田裕毅が、最後の走行を終えてピットに戻っている際、レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペンはアタックラップ中だった。コーナーの早いシーケンスで、角田裕毅はセルジオ・ペレスの邪魔にならないようにコース外を走行したが、ペレスの気を散らすことになり、また、コース外に出たことで埃がまったため、マックス・フェルスタッペンはイエローフラッグが出ると思って減速した。レッドブル・ホンダF1は、フロントローをロックアウトすることを期待していたが、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは、逆にメルセデスのバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンに次ぐ3番手と4番手からスタートすることになった。レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「角田裕毅につっかかった」と述べ、「なぜ彼がサーキットのあの部分をクルージングしていたのか理解できない」と苦言を呈した。「あれが両方のドライバーに影響を与えた。残念だ。二人とも苛立っている」しかし、角田裕毅は、セルジオ・ペレスのラップを「台無しにしたとは思っていない」とし、「自分でミスをしただけだ」と語った。また、角田裕毅は自分がマックス・フェルスタッペンのラップを妨害した可能性については気づかなかったと語る。「コースの外に出ました。それ以上何もできませんでした。どこへ行くべきだったんでしょうか?」と角田裕毅は語った。「ペレスとのギャップのカウントダウンを聞いていましたが、セクター2に入っていました。邪魔にならないようにもう一度チャンスがありました。彼らが僕に何を期待していたのかわかりません」逆に角田裕毅は「僕が間違ったことをしたと思いますか?」とメディアに尋ねさえした。「何か間違ったことをしたかどうかをレッドブルと話し合う必要があるので、今は少し心配しています」
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