アルファタウリ・ホンダの角田裕毅、過去2戦のグランプリでメルセデスの両方のマシンとレースをした後、彼らは自分に「うんざりしている」に違いないと考えている。角田裕毅は、F1トルコGPではエンジン交換ペナルティによって11番グリッドからのスタートを余儀なくされたルイス・ハミルトンを見事なディフェンシブドライブで8周目まで抑えた。
F1アメリカGPでは、ライバルとは異なるソフトタイヤで10番グリッドに並んだ角田裕毅は、同じくエンジンペナルティによって9番手からスタートしたバルテリ・ボッタスをオープニングラップで抜き、第2スティントの序盤まで前に留めった。ホンダF1の育成ドライバーとしてマックス・フェルスタッペンとレッドブル・ホンダにタイトルを獲得させるために協力している角田裕毅は「メルセデスはうんざりしているに違いありません」と語った。「どんなドライバーであっても、簡単に抜かせたくはありません。僕はただ、正しいこと、普通のことをしたまでです。タイヤを使ってしまいましたが、バトルを楽しんでいました」アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、最近の角田裕毅のフォーミュに満足している。ピエール・ガスリーがリタイアしたことで1台での戦いとなったF1アメリカGPで、角田裕毅は夏休み後の初ポイントとなる9位フィニッシュを果たした。「最近、ユキと一緒にクルマの進歩は順調に進んでいる」とジョディ・エギントンは、角田裕毅がソフトタイヤで予選を通過した理由についても説明した。「彼は少し自信を取り戻している。我々ができる限り彼をグリッドの上位に連れて行き、自信を与えることが重要だ」「もし、我々がミディアムタイヤに行ったとしたら、彼はトップ10外で予選を終えていたかもしれない。彼は自由なタイヤを選ぶことができただろう。それは十分に公平だが、我々は『彼をトップ10に入れよう』と考えた」「ピエールもそこにいることはわかっていたので、『ピエールにミディアムを履かせて、裕毅にはソフトを履かせて、そこにに並ばせよう』という見解だった」「彼が15位または16位で予選を通過した場合、それははるかに困難になる。それはリスクだった。Q2で彼をミディアムで通過させるのは難しかっただろう。11位か12位に落ち着くか、オプション(ソフト)をつけて彼をトップ10に入れるかのどちらかだった」