アルファタウリ・ホンダでF1デビューを果たした角田裕毅は、9位入賞を果たしたF1バーレーンGPでの“感動的”な瞬間としてフェルナンド・アロンソとのバトルを挙げた。角田裕毅は、これまで限られた走行時間のなかで印象的なパフォーマンスを示してきたが、土曜日の予選ではQ2でミディアムタイヤを生かし切れずに13番手。慎重なスタートで15番手に順位を落としたが、際立ったオーバーテイクを何度も見せ、最終ラップではランス・ストロールを追い抜いて9位でフィニッシュ。デビュー戦でポイント獲得を果たした初の日本人ドライバーとなった。
「本当に嬉しいです。予選、特にQ1からこのレースウィークエンドを本当に楽しんでいました」と角田裕毅はレース後に語った。「予選Q2では、ミディアムタイヤに少し苦労しました。グリップを得られているとは感じられませんでした。でも、レースでは、特に多くのマシンをオーバーテイクし、良い学習ができるなど、多くのポジティブなことがありました」「ピエール(ガスリー)のマシンに少し問題があったは残念なことでした。ポイントを獲得できて、日本人ドライバーとして初めてデビュー戦で入賞することができたことを本当に嬉しく思っていますし、誇りに思っています」「1周目については少しがっかりしています。慎重になりすぎて、かなりポジションを失ってしまいました。そこからポジションを取り戻さなければならず、多くのタイムを失い、タイヤも使ってしまいました。100%のパフォーマンスではなかったと思います」角田裕毅は、特に印象的だった場面としてフェルナンド・アロンソをオーバーテイクしたシーンを挙げた。「フェルナンドを抜いたしたときは少しエモーショナルでしたでした。前回彼に会ったのは、12年か13年前で僕が7歳か8歳の時でした!」「ターン1への進入で、僕はフェルナンドのスキルを信頼し、オーバーテイクを仕掛けました。僕はルーキーですから。少し申し訳ないと思いつつ、かなり遠いところから仕掛けさせてもらいました。感動的なことがいくつかありました。もちろん同じマシンではありませんが、嬉しかったです。」フェルナンド・アロンソへのお漕がれは父親の影響だと角田裕毅は語る。その影響もあり、角田裕毅は2回のF1ワールドチャンピオンのドライビングを参考にしたと語る。「僕の父はフェルナンドの大ファンで、特にドライビングが好きです。父がフェルナンドを初めて見たのは鈴鹿で、最後のコーナーからの加速はグリッド上のドライバーの中で最高だと言ってしまいた。それで、もちろん、僕もフェルナンドをフォローしていました」「彼と一緒に数周運転し、彼がコーナーでタイヤをどのように管理しているか、コーナーでどのようなドライビングしているかを学びました。彼を追い抜いた後、彼のドライビングを真似ようしてみました。いくつかのコーナーでマシンからよりいいものを引き出せました。次回は彼と対決する必要がないことを願っています。もっと前からスタートしたいです。マシンが違います。彼から学んだことは、将来にとって大きなものになるでしょう」