トヨタは、アレックス・ブルツをチームのアドバイザー兼アンバサダー(親善大使)に任命した。アレックス・ブルツは先月行われた2015年WEC最終戦バーレーン6時間レースで、長いレーシングドライバーとしてのキャリアに終止符を打ちった。その最後のレースで3位表彰台を獲得し有終の美を飾った。
アレックス・ブルツは、2016年からTOYOTA GAZOO Racingのアドバイザーとして、ドライバーやチームを見守りアシストすると共に、トヨタがWEC LMP1クラスで採用するハイブリッド技術開発のサポートという任につく。アレックス・ブルツは、TOYOTA GAZOO Racingでドライバーとして活躍した4年間、これらの分野ですでに優れた実績を上げている。現在もF1グランプリにおけるGPDA(Grand Prix Drivers' Association )会長や、コースデザイン、ドライバー育成などのビジネスに携わっているが、今後は、トヨタにおけるアドバイザーという新しい役目が加わりる。アレックス・ブルツは、TOYOTA GAZOO RacingがWECプロジェクトを開始した2011年末からチームと共に戦い続けてきた。2012年には、トヨタがWECで初めてポールポジションを獲得すると同時に初優勝を飾ったサンパウロ6時間レースの立役者でもあり、また2014年のFIA世界耐久選手権マニュファクチャラーズタイトル獲得にも、ドライバーとして重要な役割を果たした。佐藤俊男 (チーム代表)アレックスが新しい役割でチームに残ってくれることになり、本当に嬉しく思います。トップカテゴリーにおける彼の経験と知見がかけがえのないものであることは明らかですし、これからもチームにとって重要な役目を担ってくれることを期待しています。彼は、2度のル・マンウィナーであり、優れた人格者として我々のドライバーやエンジニアにアドバイスをしてくれるでしょう。アレックスがTOYOTA GAZOO Racingファミリーの一員に留まり、新しいポジション、アンバサダーとして一緒に働いてくれることが楽しみです。アレックス・ブルツ (チームアドバイザー件アンバサダー)私のレーシングドライバーとしてのキャリアの終わりが、私とモータースポーツの関係の終わりではないことを日頃から願っていたので、トヨタと新しいスタートを切ることが出来るのはとても嬉しいことです。このプロジェクトの最初からずっと一緒にやって来て多くの経験がありますから、チームの将来へと携われることでわくわくしています。2016年の新型車両で、WECは、さらに競争激化して行くでしょう。我々が再び先頭集団で戦えるよう、やるべきことはたくさんあるので胸が高鳴ります。
全文を読む