1996年のF1ワールドチャンピオンであるデイモン・ヒルが、2026年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでウィリアムズの名車FW18のステアリングを再び握ることが決まった。アトラシアン・ウィリアムズF1チームは、ヒルに加えてジェームス・ボウルズ、ルーク・ブラウニング、ジェイミー・チャドウィックの4名がヒルクライムに参加すると発表している。今回の登場は、ヒルが1996年にドライバーズタイトルを獲得してから30周年を迎える節目を記念したものだ。
FW18は当時、16戦中12勝を挙げた圧倒的なマシンであり、コンストラクターズタイトルもチームにもたらした。その歴史的マシンが、ウィリアムズのヘリテージ部門による大規模なレストアを経て、当時仕様で再び走行する。30年の時を超えた再会が意味するものヒルは、1996年に自身を王者へ導いたFW18との再会について、その特別な意味を強調した。「1996年にともに大きな成功を収めたウィリアムズとともに、FW18をドライブできるのは光栄だ。このマシンが30年後にグッドウッドへ戻り、ファンとその瞬間を共有できるのは本当に素晴らしいことだ」チーム代表ジェームス・ボウルズも、この再会が持つ象徴性を語っている。「ドライバーズタイトルから30年を迎える節目に、デイモンがFW18と再び一緒になるのを見るのは、チームにとってもモータースポーツファンにとっても非常に意味のあることだ」過去・現在・未来をつなぐラインナップ今回のドライバー陣は、単なる記念イベントにとどまらない構成となっている。ボウルズは前年のイベントでFW14Bをドライブしており、今回はF1史上屈指の成功を収めたFW18を担当する。一方、リザーブドライバーのルーク・ブラウニングはグッドウッド初参加となり、日本のスーパーフォーミュラでの走行経験を携えて挑む。開幕戦では21番手スタートから4位まで追い上げるパフォーマンスを見せている。また、アンバサダーでありF1アカデミーのアドバイザーを務めるジェイミー・チャドウィックも参加。近年はヨーロピアン・ル・マン・シリーズLMP2クラスで女性初の総合優勝を達成するなど、活動の幅を広げている。ボウルズは今回の布陣について次のように述べた。「グッドウッドは英国モータースポーツの魅力を示す特別なイベントだ。今年はデイモン、ジェイミー、ルークとともにヒルクライムに挑めることを光栄に思う。こうした瞬間は、我々の過去・現在・未来をひとつに結びつけるものだ」グッドウッドが持つ象徴的価値グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード創設者であるリッチモンド公も、今回の登場の意義を強調した。「フォーミュラ1は初期からこのイベントの重要な要素であり、ウィリアムズは1994年に初参加したチームのひとつだ。現代のF1だけでなく、その歴史にも精通したファンにとって、今回の登場は特別なものになるだろう」「ジェームス、ジェイミー、ルークの走行も楽しみだが、最も特別なのはデイモンの30周年を称える瞬間だ。彼は初開催からのアンバサダーであり、グッドウッドにとって欠かせない存在だ」今回のFW18の走行は、単なるデモランではなく、ウィリアムズの黄金期と現在、そして未来を象徴する場として位置づけられている。ヒルの記憶とともに、その価値が再びファンの前で可視化されることになる。
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