リア・ブロック(ウィリアムズ・レーシング・アカデミー)は、F1アカデミーでの2年間を終え、2025年限りで同アカデミーを離脱し、キャリアをラリーへ戻すことを正式に発表した。ウィリアムズは声明で「彼女の新たな挑戦を応援する」とし、2026年のF1アカデミー参戦体制は追って発表するとしている。リア・ブロックは2024年にウィリアムズ・レーシング・アカデミーに加入し、F1アカデミーで28戦に参戦。1勝と2位1回を記録し、2024年はドライバーズ選手権8位、2025年は9位でシーズンを終えた。
F1アカデミーはF4ベースのシリーズで、ドライバーは2シーズンまでしか参戦できない。ウィリアムズは声明で「2年間にわたる旅を共にできたことは喜びだった。彼女の今後のキャリアの成功を願っている」とコメントした。「F1の世界は私の居場所ではないと感じた」ブロックはDirtFishの取材に対し、FIA世界ラリー選手権(WRC)へ向けた本格的な挑戦が目標であると語った。「ここ数年、私はラリーやオフロードから離れて、F1の“大きな世界”に飛び込んだ」「多くを学べる経験ではあったけど、最終的には自分が属する世界だとは感じなかった」「ラリーは常に私の“家”だった。そこで最も成功し、最も楽しんできた」彼女はラリー復帰の決断について、長い期間悩んだ末の選択だったと明かす。「この決断は難しかったし、ずっと考えてきた。でも最終的には“何が一番好きか”“これからのキャリアで何を楽しめるか”に尽きる。私の答えはラリー。そして、それは最初からずっとそうだったと思う」ラリー再挑戦でWRCを目指すF1アカデミー参戦期間中も、ブロックはラリー活動を継続。ジュニアWRCと同規格のフォード・フィエスタ Rally3でブーン・フォレスト・ラリーのクラス優勝を収め、ラリーへの情熱を再確認したという。今後は故ケン・ブロック氏(父)の足跡を追い、世界ラリー選手権の舞台を目指す。「ラリーに戻ったからには、行けるところまで行きたい。その意味はWRCを目指すということ。世界選手権を追いかけたい」「最終的な大きな目標に辿り着くために、小さなステップを積み重ねていく。それが今やるべきこと」ブロックはジュニアWRC、またはそれに準ずるカテゴリーから世界の舞台を目指す方針だ。