ウィリアムズF1は、ローガン・サージェントのF1スーパーライセンス取得を支援するために、今週末インテルラゴスで開催されるF1ブラジルGPのフリー走行2回目に出走させる。現在、ローガン・サージェントは、FIA F2選手権で来月アブダビで2つのレースを残してランキング3位につけており、2023年にF1でレースに許可されるために必要な40点のF1スーパーライセンスポイントのうち28点を持っている。
したがって、理論的には最低でもランキング5位以上でフィニッシュすれば、2023年にウィリアムズでF1デビューするために必要なF1スーパーライセンスの資格を得るための40点のライセンスポイントを満たすことができる。ただし、フリー走行で100kmを完走したドライバーには、ペナルティポイントを科せられない限り、グランプリ週末ごとに1点のライセンスポイントが追加で与えられる。そのため、ウィリアムズは、ローガン・サージェントのF1スーパーライセンスポイントの合計を30点にしてF2でランキングで6位以上でもF1スーパーライセンスの資格を得ることができるようF1メキシコGPとF1アブダビGPのFP1に出走させることを計画した。だが、F1メキシコGPのFP1は赤旗によって走行距離は制限され、ライセンスポイント獲得の100kmには1周足りなかった。そこでウィリアムズは、今週末のF1ブラジルGPでも追加のローガン・サージェントのフリープラクティスに出走させることを決定した。今週末のF1ブラジルGPは、スプリントフォーマットで実施される。つまり、FP1が金曜日の午後の予選前の唯一のプラクティスセッションとなり、各ドライバーの準備に不可欠だ。ただし、土曜日のFP2は、すでにパルクフェルメ規則が適用されて車に手を加えることができない。そのため、通常はあまり重要視されず、タイヤの準備と車のパフォーマンスの理解に主に焦点を当てられる。そこで、ウィリアムズは、FP2がローガン・サージェントに走行機会を与えるチャンスだと考えた。ローガン・サージェントは、土曜日のFP2セッションでアレクサンダー・アルボンの車を引き継ぐ。「今回はいつもと違うスプリントイベントであり、アレックスの車は FP2でパルクフェルメにいるため、通常よりも困難だ」とウィリアムズのビークル パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンは説明した。「しかし、ローガンが得る経験は非常に貴重であり、彼に別の機会を与えることは彼の将来への良い投資だ」「彼はオースティンとメキシコシティで素晴らしい仕事をしたし、いつもと違う週末のフォーマットではあるが、彼が再び良い仕事をしてくれると確信している」ローガン・サージェントにとってはインテルラゴス・サーキットでの初走行となり、F1デビューにむけて貴重なトラック体験となる。「サンパウロのFP2でFW44 に戻るのを楽しみにしている」とローガン・サージェントは語った。「チームと共に前進し続け、オースティンとメキシコシティで得た経験を積み上げていくのが待ちきれない。インテルラゴスのように傾斜したコーナーとエス・ド・セナ(セナのS字)のような象徴的なトラックを運転する機会を与えられたことは、素晴らしい気分だ。再びステアリングを握る機会を与えてくれたウイリアムズの皆さんに心から感謝する」ローガン・サージェントは、予定通り、F1アブダビGPのFP1でもウィリアムズと共に走る予定であり、2023年に向けたF1準備の一環として、ヤス・マリーナで行われるF1シーズン後のヤングドライバーテストにも参加する予定となっている。
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