ウィリアムズのテクニカルディレクターであるサム・マイケルは、2010年の全体的なパフォーマンスを理解するにはまだ数週間かかると語る。「誰が速そうかという点では、バレンシアである種の順位がわかり始めたし、フェラーリは確かに強そうにみえた」とサム・マイケルは語る。「しかし、バレンシアは実際には特殊なトラックであり、ヘレスの方が典型的なトラックだ」
「より多くの高速コーナーがあるので、マシンの空力により厳しいトラックだし、タイヤがどうなるかも興味深い。多くがタイヤの最大限を引き出すために重量配分、空力バランス、キャンバーといったセットアップを変更している。誰もがヘレスでその傾向が続くか様子をみている」「フロントタイヤは狭くなったが、リアのケーシングも変更されている。ゼロからのスタートであり、非常に興味深い仕事となった。みんなアップグレードを持ち込むはずなので、順位に関しては最後のテストやシーズンに入らないとわからない。それが落ちつくまで、きちんとした順位はわからない」ウィリアムズは、バレンシアで目立った話題を提供しなかったが、サム・マイケルはFW32のポテンシャルについて楽天的だ。「バレンシアテストの大部分は、コスワースエンジン、新しいギアボックでの走行、油圧システムや燃料システムなどの全てに慣れることに費やされた」「全てが新しいので、問題がないことを確実にすることが全てだった」「大きな問題もなく1,300kmを走れたことは良かったし、ヘレスを楽しみにしている。マシンへのインストールに関しては常に小さな問題が出てくるだろうし、我々には今週のヘレスのために計画しているソリューションがある」「ギアボックスとエンジンシステムにいくつか設計を変更する必要がある部分があるが、大きな問題ではない。ヘレスではそれら全てを持ち込む。それらはパフォーマンスアイテムというより信頼性に関してのものだ」