ウィリアムズ・レーシングは、2021年F1マシン『FW43B』のカラーリングはチームの歴史に敬意を表しつつ、未来を見据えたデザインだと説明した。ウィリアムズF1は3月5日(金)、2021年F1マシン『FW43B』を発表。当初は、ARアプリを利用してファンに拡張現実でお披露目する予定だったが、アプリをハッキングされたことで実現しなかった。
昨年、チーム創設者であるフランク・ウィリアムズの一家は、米国の投資会社ドリルトン・キャピタルにチームを売却。2021年のF1世界選手権は、ウィリアムズ家が去り、新体制となっての初シーズンとなる。ウィリアムズF1 FW43Bは、青、白、黄色で構成されるカラーリングが施されており、一部メディアは1992年のナイジェル・マンセルの象徴的なFW14Bを彷彿とさせると伝えている。ウィリアムズF1のCEOに就任したヨースト・カピートは「ウィリアムズ・レーシングはスポーツの象徴であり、革新、情熱的で巧みなレースクラフト、そして勝ちたいという絶対的な願望が絡み合った純粋な決意によってグリットで成功の評判を築いてきたチームだ」とコメント。「浮き沈みは、老舗のスポーツブランドの旅の典型であり、歴史的な成功は強力なモチベーションとなる可能性があるが、F1の現代における将来の成功を定義するためにそこに頼ることはできない」「したがって、我々は2021年のマシン用に新しいカラーリングを作成した。我々の信じられないほどの過去を認め、ウィリアムズのDNAの核心に残っている精神、意欲、モチベーションを保持しながらも、未来を見据え、グリッドの最前線に戻るという我々の長期的な野心を示している。我々はこの旅を始めたばかりであり、まだやるべきことがたくさんあるが、正しい方向への勢いを目にしており、今シーズンもその進歩を続けることを楽しみにしている」昨年、ウィリアムズF1は歴史上初めてポイントを獲得することはできなかった。しかし、メルセデスF1の育成ドライバーであるジョージ・ラッセルが定期的な予選Q2に進出するなど、ある程度、競争力のあるパッケージであることが証明された。2021年、ジョージ・ラッセルは、ニコラス・ラティフィと再びチームを組み、チームで3シーズン目を迎える。また、今週発表されたように、ジャック・エイトケンが今シーズンのチームの公式リザーブドライバーを継続する。ウィリアムズF1 FW43Bは、昨シーズンの途中でウィリアムズ家から引き継いだ後、ドリルトン・キャピタルの真体制の下で発売された最初のマシンとなる。ドライバーのジョージ・ラッセルとニコラス・ラティフィは、2月17日にシルバーストンですでにFW43Bのシェイクダウンを成功裏に終えている。これで9チームが2021年F1マシンを発表。残すはフェラーリF1のみで、3月10日に『SF21』を発表する。
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