F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、ウィリアムズF1チームの行く末を“非常に心配している”と認める。オックスフォードシャーに拠点を置くウィリアムズF1チームは、ドライバーズタイトル7回、コンストラクターズタイトル9回とF1の歴史のなかで最も成功したチームのひとつだが、2018年と2019年は戦闘力に欠け、2年連続で最下位に沈んでいる。
2020年のF1世界選手権に先駆けて、ウィリアムズF1チームは大口スポンサーだったユニリーバをマクラーレンに奪われ、他にも数々のスポンサーが離脱。関連会社のウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングの株式を売却し、ドライバーのニコラス・ラティフィがもたらしたスポンサーと無名のドライバーであるロイ・ニッサニーをテストドライバーに起用することによる資金などに頼る状況となっている。「ウィリアムズをとても心配している」とロス・ブラウンは La Gazzetta dello Sport に語った。「彼らは非常に困難な年を過ごしており、スポンサーを失い続けている。このような状況を続けることはできない」ロス・ブラウンは、2021年の新しい予算上限ルールの下で、ウィリアムズの状況が著しく改善し始めることを期待していると語る。「ウィリアムズはF1の歴史の一部であるため、新しいお金の分配が彼らの助けになることを願っている」とロス・ブラウンは語った。