ロバート・クビサは、2018年のF1復帰に近づいており、ウィリアムズは今週のアブダビテストでクビサが全てのチェック項目をクリアすることを望んでいる。ウィリアムズは、今シーズンのドライバーを務めたフェリペ・マッサが引退。2018年のランス・ストロールのチームメイト候補の評価を続けている。2011年のラリーの事故以来、7年間F1でレースをしていないロバート・クビサだが、ウィリアムズのシート獲得の最有力候補だと目されている。
ロバート・クビサは、アブダビで開催されるポストシーズンテストにウィリアムズから参加し、火曜日の午前と水曜日の午後に走行を行う予定となっている。ウィリアムズのパフォーマンスエンジニアリング責任者を務めるロブ・スメドレーは「評価プロセスは進行中だ」と Sky Sports にコメント。「今週、我々はそれよりも多くのことを実施していく。我々には急ぐ理由はない。我々は残りのシートのなかでベストであり、我々の武器庫にはそのアドバンテージがある。我々は待つことができるし、少しずつ評価しながら、必要なデューデリジェンスをすべて行うことができる」ロバート・クビサは、10月にウィリアムズの2014年F1マシンでテストを実施しているが、ロブ・スメドレーは、クビサがスーパーライセンスを取得するためにFIAのメディカルテストをパスしなければならないと語る。「それは彼に関する我々の評価の重要部分だ」とロブ・スメドレーはコメント。「最終的に彼がアブダビの午前中の代表的ではないトラックでどのようなラップタイムを出すかを見るわけではないが、我々が彼のために設定した全ての“チェックボックス”を埋めることが実際には重要になる。我々はクリスマスまでに決断できることを期待している」ウィリアムズのシート候補にはメルセデスの契約ドライバーであるパスカル・ウェーレインも含まれているが、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフはその可能性は低いだろうと認める。「ウィリアムズの優先順位はロバートだと明確に言われているんだと思う」とトト・ヴォルフはコメント。「ロバートが順調に進まなかった場合にはまだ小さな可能性はあるが、我々の誰も彼がうまくいかないことを望んではいない。実際には我々全員が彼のことを応援している」ロバート・クビサは2011年のプレシーズンにイタリア北部でのラリーで事故に遭った。鉄製のガードレールがクルマを突き抜け、ロバート・クビサは右腕を切断しかける重傷を負い、広範囲にわたる手術を受けた。彼の右腕はまだ萎縮したままとなっている。ロバート・クビサは今年初めに「人々は僕の腕に集中している。それが最大の制約だからね。でも、現実には右側の脚から肩まで骨折していた。自分がスポーツマンでF1をドライブしていたのは幸運だった。それが僕の腕がまだついている理由かもしれない」と BBC に語っている。