ウィリアムズのテクニカルディレクターを務めるパディ・ロウは、ロバート・クビサのF1アブダビテストでの焦点は、彼が負った怪我がF1復帰の能力に影響を及ぼすかどうかを評価することだと語る。ロバート・クビサは、2018年のフェリペ・マッサの後任候補の筆頭に挙げられており、先月にはシルバーストンとハンガロリンクでウィリアムズの2014年F1マシンでテストを実施している。
ロバート・クビサは8月のハンガリーテストでルノーの2017年F1マシンをテストしているが、28日(火)にヤス・マリーナ・サーキットで開催されるピレチのタイヤテストは、ウィリアムズにとって現行マシンでのロバート・クビサの能力を評価する初めての機会となる。「ロバートは印象的な男だ」とパディ・ロウは Autosport にコメント。「我々全員が彼が過去にF1でどのような活動をしてきたかを見ている。彼は素晴らしいドライバーであり、非常にプロフェッショナルでコミットしており、熱心で非常に知的なドライバーだ。彼は刺激的で有望な男だ。それが我々が彼に見ていることだ」「ロバートとのプロセスにおいては、彼の怪我がF1でドライブする能力に影響を及ぼしているかどうかを評価することが重要だ。それくらいシンプルなことだ」「これまでのところは重要だ。と言うのも、我々は2014年マシンを走らせているし、問題はなかった。来週はどのようになるかを見るだけであり、そのあと評価を下す予定だ」「彼は通常のプログラムを実施する。そのプロセスのなかで我々はそれらの疑問の答えを見つけることができるだろう」パディ・ロウは、ウィリアムズにとって重要なことはロバート・クビサを客観的に判断することであり、2011年のラリー事故で右腕を切断しかけたロバートクビサが不可能と思われたF1復帰を果たすという感情的なストーリーに左右されないことが大切だと述べた。「多くの人が、ロバートがF1に復帰すればどれだけ素晴らしいだろうと言っているのはわかっている」とパディ・ロウは続ける。「客観的であることが重要だ。まだ他のドライバーも検討中だが、彼らはレースをしているのでどのようなパフォーマンスをするかはわかっている。我々には多くのレースデータがある」ロバート・クビサとともにF1アブダビテストに参加するルノーのリザーブドライバーを務めるセルゲイ・シロトキンも、最近になって2018年のウィリアムズのドライバー候補に浮上している。また、ザウバーのパスカル・ウェーレインも候補のひとりに数えられているが、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、ウェーレインが選ばれる可能性は低いだろうと認める。それ以外にも現在のリザーブドライバーであるポール・ディ・レスタ、レッドブルを解雇されたダニール・クビアトも候補に入っている。「セルゲイは以前に仕事をしたことがない人物なので、新たな可能性だと見なしているし、短期的であれ、長期的であれ、どの位置にいるかを見ていくつもりだ」「彼は面白いドライバーだと思っている。彼のマネジメントと話をしたが、彼のプロフィールは気に入っている」ランス・ストロールは、“チームプレイヤー”であれば、誰が2018年のチームメイトになっても構わないと語っている。パディ・ロウは、ウィリアムズはそのようなドライバーしか選ばないと主張しつつ、“今週末や来週に決定が下されることはない”と語った。ロバート・クビサに関しては、ポーランドの石油会社が資金を持ち込むとの噂もある。
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