FIA世界耐久選手権(WEC)は、将来的に水素燃料電池を搭載したLMP1を導入する方針を発表した。FIAとル・マンの主催者であるフランス西部自動車クラブは、水素燃料電池で動くマシンを許可する方向で専門調査委員会を設立したことを発表した。導入のタイムスケジュールは設定されていないが、来年のこの時期に日付が発表されることが期待されている。
フランス西部自動車クラブのポーティングディレクターを務めるビンセント・ボーメニルは「水素は明らかに我々が進んできたい方向だ」とコメント。「ゼロエミッション、パフォーマンス、航続距離、短いローディングタイムという点で利点がある」「そういうわけで、我々は専門委員会を設立した。しかし、我々は水素の導入には解決しなければならない複雑な問題があることを把握している」ビンセント・ボーメニルは、水素を使用することに関心を持っているメーカーがいることを確認したが、メーカーを特定することは拒否した。BMWが水素燃料電池車でル・マンへのエントリーを評価していることは知られており、日産が2012年と2014年に参戦した際に“ガレージ56”として知られていた“イノベーティブカー”のグリッドで参戦する可能性があるとされている。水素車でのガレージ56エントリーは、2013年にスイスのGreenGT組織が試みたが、実現はしなかった。2018年の新しいP1規則集ではバイオ燃料が許される。ビンセント・ボーメニルは、“ゼロカーボン・エネルギーをさらに進めたい”という願望があり、バイオ燃料は、ガソリンとディーゼルとともに“Equivalence of Technology”に容易に取り入れることができると説明した。「我々はバイオメタンに巨大なポテンシャルがあることを知っているが、いかなる液体やガスであっても、バイオマス起源であればそれは資格がある」「我々が興味を持っているメーカーに言っているのは、燃料をEotに取り込むことができるということだ」2017年のイノベーティブカーのエントリーは、長年のル・マンのエントラントであるジャラール・ウェルターのバイオ燃料マシンに与えられた。ビンセント・ボーメニルは、プロジェクトは進行中だが、まだチームはパートナーを探していることを確信している。フランス西部自動車クラブとFIAは、2018年に10MJの回生エネルギーを展開できる新しいハイブリッドLMP1サブクラスが許可されることを確認した。それは、エネルギー回復システムの数が2から3に増加することと合わせて実施される。また、LMP1ファクトリーチームに許される従来の燃料量はおよそ8%削減される。
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