AFコルセは、2024年のFIA 世界耐久選手権(WEC)にカスタマーベースで参戦する3台目のフェラーリ499Pル・マン・ハイパーカーのイエローを主体としたカラーリングを公開した。フェラーリ83号車は、イタリアのマニュファクチャラーの本拠地モデナの色であるジャッロ・モデナ・イエローをメインカラーとし、コックピットとマシンのサイドには赤いストライプが施されている。
AFコルセと共同で運営されるフェラーリのファクトリーチームも、今年は2台の499Pにイエローを多用している。AFコルセは、チームと契約したロバート・クビサのパーソナルスポンサーであるポーランドの石油会社オーレンからスポンサーを受ける。クビサは、今年から3台目のプライベートマシンを投入するAFコルセと直接契約している唯一のドライバーである。チームメイトのロバート・シュワルツマンとイーフェイはともにフェラーリのファクトリー登録ドライバーである。AFコルセによると、このペイントスキームの目的は、2024年にWECのハイパーカー・クラスにも参戦する2台のフルファクトリーエントリーと、3台目のカスタマー運営マシンを差別化することだという。チームは、ル・マン24時間レースで優勝した2023年型フェラーリのカラーリングを反転させ、フェラーリの豊かなレース史の一部を形成してきた赤のアクセントを残しつつ、イエローの外観を与えた。フェラーリが主にイエローのカラーリングで登場するのはこれが初めてではない。1961年のベルギーGPでは、当時ル・マンを3度制したオリビエ・ジェンデビアンがイエロー一色に塗られたフェラーリ156のワークスF1マシンで参戦している。AFコルセが率いる3台目のフェラーリ・エントリーは、WEC参戦2シーズン目におけるイタリアン・メーカーの攻勢を強化するものだ。復帰戦のル・マンでは歴史的勝利を飾ったフェラーリだが、残りの6戦ではトヨタのベンチマークとなるような安定した走りを見せることはできなかった。AFコルセは、2024年に19台で構成されるハイパーカー・グリッドに並ぶ3つのカスタマーチームのうちの1つであり、プロトン・コンペティションとイオタも単独でエントリーする。プロトンはポルシェ963を1台投入し、イオタは2024年にトップクラスの座に就いた後、ドイツ車から2台目のLMDhマシンを投入する。