デルタウイングクーペが、ローブリング・ロード・レースウェイでシェイクダウンを完了させた。2012年にル・マン24時間レースに参戦した日産デルタウイングをベースに、サイモン・マーシャルによって設計され、エラン・モータースポーツ・テクノロジーズによって製造されたデルタウイングクーペは、2014年のACO/FIAのレギュレーションに従ってプロトタイプ・コックピットが造られている。
サイモン・マーシャルは、デルタウイングクーペに採用された新しいエンジンレイアウトが潜在的にスパイダー版が抱えていた温度問題を解決しており、シェイクダウンでのパフォーマンスに自身を持っている。[新しいエンジンインストールは、より良い冷却が全てだ。その一方で、エキゾーストとターボシステムへのアクセスがより容易になっている」とサイモン・マーシャルはコメント。「ルーフにエアインテークを追加したことで、クーリングエアーが50%増加しており、ターボとインタークーラーの位置を改めてパッケージし、より大きなオイルクーラーをインストールしている。その全てが明らかに機能している。フロントガラス、ドア、新しいパーツの全てが機能していた。成功した一日だった」ドライバーのキャサリン・レグは、初日のデルタウイングクーペのパフォーマンスに励まされたは、クローズドコックピットに慣れるには少し時間がかかりそうだと認めた。「全てが本当にうまくいった」とキャサリン・レッグはコメント。「スタッフは、全てをまとめあげるために非常に一生懸命に働いたし、彼らは相当な仕事をこなしてきた。スパイダー版と比較して、このクルマにはいくつか異なるニュアンスと特徴があるが、ルックスはとてもクールだね。クローズドコックピット、ピラー、カーブしたフロントガラスによって視覚的にちょっと異なるけど、素早く慣れることができると思う。アンディと僕は、ドライバー交代をするための最速の方法を見つけなければならないね!」「2週間後にサーキット・オブ・ジ・アメリカズでレースをすることには本当にポジティブだし、興奮している。みんなのリアクションを見るのを楽しみにしている。注目されるだろうね!」デルタウイングのマネージャー・パートナーとして設計段階から携わってきたドン・パノス博士も、デルタウイングクーペの進化を評価した。「クーペは、テストを成功させたことを嬉しく思っている。クーペは、エンジンベイに追加のスペースを提供しており、我々のエンジン熱問題を取り除いたように見える。クルマはトップがなくても対処できるように見えるし、競争力があることを楽しみにしている」デルタウイングクーペは、アメリカン・ルマン・シリーズがWEC世界モータースポーツ選手権に加わる9月19〜22日のオースティンでレースに参加する予定となっている。