元F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴは、先週末のF1アブダビGPは、F1がDRSなしでも生き残ることができることを示したと考えている。2013年に導入されたDRS（ドラッグ・リダクション・システム）は、リアウイングのフラップを開いてドラッグを低減させオーバーテイクを促進させることを目的に導入された可変リアウイング。
ジャック・ヴィルヌーヴは、兼ねてより人工的なオーバーテイクブーストシステムであるDRSに批判的だった。F1アブダビGPでは、データサーバーがダウンしたことにより、18周目までDRSが使用できなかった。ダニエル・リカルドは、F1アブダビGPでのDRSシステムの障害は、F1に引き続きオーバーテイクエイドが必要であることを示したと語っていた。しかし、ジャック・ヴィルヌーヴは「素晴らしかった。まさに本物のレースだった」とコメント。「ドライバーが追い抜きに備えて、それに取り組み、最終的に美しいオーバーテイクをするのを見ることができた。高速道路にいるようないつもオーバーテイクはできなかった。エキサイティングだった」「DRSがどれほど悪いものかの良いデモンストレーションになった。人工的だ」「ファンはオーバーテイク不足について不満を漏らしていたが、それ以降、質よりも量しか重要視されていない」