ジャック・ヴィルヌーヴは、セルジオ・ペレスがF1ベルギーGPでチームメイトのエステバン・オコンにみせたドライビングは“馬鹿げている”と痛烈に批判した。30周目。セルジオ・ペレスは、オー・ルージュへむけての加速中にエステバン・オコンに対してウォールへの幅寄せを行って接触。オコンはフロントウイングを破損、ペレスはパンクに見舞われた。
二人はスタート直後にも同じ場所で同じようにセルジオ・ペレスがエステバン・オコンに幅寄せして軽く接触していた。スチュワードは、そのインシデントに対してペナルティの類は科さなかったが、1997年のF1ワールドチャンピンであるジャック・ヴィルヌーヴは、セルジオ・ペレスに“100%非がある”として非難した。「チームメイトかどうかは関係ない。チームメイトでも、チームメイトでなくても、2人のドライバー間で起こるべきではないことだ。誰かを危険にさらすようなことはしてはならない」とジャック・ヴィルヌーブはコメント。「ブレーキングを遅らせすぎることもあるだろうし、ミスをすることもあるだろう。それは問題ない。ただ、ストレートを走行中にラインを変えたり、幅寄せするようなおとはあってはならない。話にならない」「カーボンの破片がコース外に飛んで行った。観客を傷つける可能性もあった。こんなことは止めさせなければならない」「ペレスのあのような動きはレースではない、単なるブロッキングだ。やってはいけないことだ。攻撃的でフェアではない」9位でレースを終えたエステバン・オコンは、セルジオ・ペレスは接触で彼ら二人の命を危険に晒したと述べ、Twitterで「ペレスは2度も僕を殺そうとした」と非難している。セルジオ・ペレスは、自分に落ち度はないと述べていたが、後にエステバン・オコンはペレスからの謝罪を受け入れたとのコメントをシェアしている。エステバン・オコンが激怒したのは正しいことかと質問されたジャック・ヴィルヌーヴは「そうだね。オコンは私が推測するに何かを証明するめに高揚していたわけではなかったと思う」とコメント。「チーム内で誰が強いかを見せつけるためのエゴであり、内部のバトルだ。エゴによって起こっていることだ」「オコンは特に最初の接触では非常に度胸があった。彼は耐えた。印象的だった」ジャック・ヴィルヌーヴは、スチュワードがセルジオ・ペレスについて何らかのペナルティを科さなかったことに驚いたと述べた。「これはレース中に行われるなかでも最も危険な行為だが、F1ではそれが処罰されることは決してない」とジャック・ヴィルヌーヴはコメント。「ブレーキングをミスとしてり、バトルで混乱して、互いに衝突することはある。そういったケースは処罰されるべきではないが、事故が起きた場合はペナルティを科すべきだ」「これは恥ずべきことだ。特にFIAは安全性を強く推進しているのに、彼らはそれにペナルティを与えようとしないのだからね」「4歳の子供でも分かることだ。馬鹿げている」フォース・インディアは、今回の同士討ちを受け、彼らが再び接触するようなことがあった場合はレースを禁止するとし、自由にレースをさせるというチームの方針を変更することを明確にしている。今週末のF1イタリアGPにむけて、フォース・インディアのチームオーナーであるビジェイ・マリヤは「スパのような事故の再発を防ぐために、我々は二人のドライバーに新しいチームポリシーを伝えた」とコメント。「チームとして、我々にはポジションを守る責任がある。我々はさらなる問題が起こることなくシーズンを終えられると確信している」関連:【動画】 フォース・インディアがまたも同士討ち…チームは激怒