セバスチャン・ベッテルは、今週末のF1ヨーロッパGPでギアボックス交換の可能性を免れることができそうだ。カナダGPで新たなギアボックスサイクルを開始したセバスチャン・ベッテルだが、レース後半にチームがギアボックスの故障を発見したことでスロー走行を強いられた。カナダGPでは、チームメイトのマーク・ウェバーがレース前に5グリッド降格ペナルティを伴うギアボックス交換を行ったことで、ベッテルもバレンシアで妥協を強いられる恐れがあるとの見方が広まっていた。
しかし、レッドブルによる初期調査の結果は良好だった模様。今週末にむけてギアボックス故障のリスクを負わないための作業は続けられているが、チームはベッテルのギアボックスにゴーサインを出せると期待している。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「最終的な分析を行っているが、ギアボックス交換はなさそうだ」とコメント。カナダGPでのマーク・ウェバーのギアボックス交換は、ギアボックスオイル内に潜在的な問題の初期警告になることがある金属片が見つかったことにより、予防措置として行われたものだった。