セバスチャン・ベッテルは、F1復帰を目指しているという新たな憶測には否定的だ。引退した4度のワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは今週、ポルシェのワークスハイパーカーをテストして注目を集めた。ベッテルはの6月のル・マン24時間レースで3台目のポルシェのエントリーと強く結びついている。
ベッテルは「コース上でもコース外でも、今はいろいろなことが起きている。でも、今のところF1は僕にとって問題ではない」とBildに語った。36歳のベッテルは、ポルシェのテストが「かなり楽しかった」と認め、レース復帰の可能性について聞かれると「決して分からない」と繰り返した。「でも、いったんやめてからはまた始めるつもりはなかった」とベッテルは語った。ベッテルがトップレース、ましてやモータースポーツの最高峰であるF1への復帰に消極的な理由のひとつは、幼い家族の存在だ。子どもたちが自分の復帰を心配しているかどうか尋ねられたベッテルは「そうだね、ときどき小さな子どもが『パパ、そんなことしないで』って言うことがあるんだ。『そうしたら、また留守にすることになるから』とね」「子どもたちとの時間もとても楽しんでいる」とベッテルは語った。「また雰囲気が変わるかもしれないけれど、今はまだとてもうまくいっているよ」興味深いことに、ルイス・ハミルトンが来年フェラーリに移籍すると発表して以来、ベッテルはトト・ヴォルフと実際に話をしたという。「電話で話した」とベッテルは明かした。「もちろん、メルセデスでいろいろなことが起きているという事実についても話した。でも、僕がそのポジションに就くことについては特に話し合っていないよ」またベッテルはSky Deutschlandにも「長年、直接的または間接的に知っている人たちや、サーカスの一員だった人たちとはまだ連絡を取り合っている」と語った。「でも、将来について具体的に話したことはない」