セバスチャン・ベッテルは、F1カレンダーが拡大し続ければ、貴重なスタッフを失うだけでなく、グランプリの“特別感”が失われてしまうリスクがあると警告する。F1は10月15日(金)に2022年の暫定版F1カレンダーを発表。3月中旬から11月中旬に23レースが詰め込まれた史上最多のスケジュールが予定されている。
いくつかのF1チームは、過密スケジュールがスタッフにストレスと緊張を生み出すことを訴えているが、2022年のF1の計画は正式に承認された。レース数が少ないが、多くのテストが行われていた時代にF1に到着したセバスチャン・ベッテルは、スケジュールがどんどん増えていくことはマイナスの面があると考えている。「これは私の意見で、何の価値もないけど、それほど多くのレースを行うべきではないと思っている」とセバスチャン・ベッテルは語った。「そう考えるのにはいくつかの理由がある。ひとつは、人々にとって見なければならないレースが多すぎるかもしれない。そこまで多いと、もはや特別なものではなくなってしまう」「第二に、スタッフに同情している。僕たちドライバーは物事の良い側にいる。水曜日の夜に到着して、日曜日の夜に飛行機などあれば出発することができる」「でも、チームはすでにもっと多くのストレスを抱えている。彼らは月曜日もしくは前の週の土曜日に到着し、ガレージを組み立て、マシンを準備し、そして、一週間フル稼働した後、荷造りをして、すべてを送り返し、そして、ファクトリーで準備しなければならない」「彼らは平日ずっと忙しく、それがほぼ毎週続く。自分自身のための時間はない」「そして、僕たちは、人々が成長し、自分にも生活があり、人生は雇用主のものではないことをより意識する時代にいると思う」2022年は非常に嫌われているトリプルヘッダーが2回含まれている。膨らんだF1カレンダーによって、すでに一部のスタッフは、グランプリから完全に離れて、ファクトリー勤務にすることを選択している。セバスチャン・ベッテルは、F1がより多くのレースを求めることで、スタッフを心身共に消耗させるのは間違いだと考えている。「僕は担当していないし、明らかに他の興味もあるけど、人々が家での生活と離れて過ごす時間とのバランスをとることを確実にするが重要だ」とセバスチャン・ベッテルは説明する。「情熱を何年も維持でき、2~3年後に抜け殻にならないような持続可能なレース数であるべきだと思う」
全文を読む