セバスチャン・ベッテルは、ルイス・ハミルトンが91勝を達成してミハエル・シューマッハのF1最多勝利記録に並んだら少し複雑な気分になるだろうと語る。現在、ルイス・ハミルトンは90勝を挙げており、優勝候補として迎える今週末のF1ロシアGPでミハエル・シューマッハが保持する91勝というF1最多勝利記録に並ぼうとしている。
ミハエル・シューマッハは、2001年のF1ベルギーGPで当時の記録だったアラン・プロストの51勝に並んで以来、2006年末までにさらに40勝を積み重ねて91勝のF1最多勝利記録を築き上げた。ミハエル・シューマッハのファンとして育ち、2007年にF1デビューを果たしたセバスチャン・ベッテルは、当時は決して記録が破られることはないと思っていたと語る。「絶対に手が届かない数字だと思っていた」とセバスチャン・ベッテルは語る。「でも、ここ数ね、ルイスはどんどんその記録に近づいていった。もう、いつそこに到達するかというところまで来ている」「悲しく感じるのは間違いないだろう。ミハエル(シューマッハ)は今でも僕のヒーローだからね。その一方で、ルイスのためにとてもうれしく思うだろう。彼はここ数年、そして、今年の成功に相応しいし、いつまでF1に残るかどうかはわからないけど、今後数年も成功を収めていくだろう」「だから50/50という感じだ。複雑な気分になるだろう」セバスチャン・ベッテルは、これまでF1で53勝を挙げている。しかし、今年のフェラーリは苦戦を強いられており、2016年以来となる未勝利でシーズンを終えることになる可能性が高い。「僕自身については分からない。(シューマッハの記録は)まだ遠いところにある」とセバスチャン・ベッテルは語る。「でも、言ったように、ずっと僕にとっては達成不可能な数字だった。そこに近づき、破ろうとしている誰かが現れるまではね」