フェラーリのF1ドライバーであるセバスチャン・ベッテルは、例え2020年のF1世界選手権が予定されていた半分のレース数になったとしても、チャンピオンシップの価値が変わることはないと語る。新型コロナウイルスの世界的な大流行によって、2020年のF1世界選手権は最初の9レースが延期・中止となったおり、F1は当初のカレンダーをいったん白紙化して、可能な限り多くのレースを開催できるよう様々なオプションを検討している。
以前、F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、15~18戦のレースカレンダーを組み直したいとの願望を語っていたが、新型コロナウイルス危機を取り巻く不確実性を考えれば、その見通しは現実とはかけ離れたものとして受け止められている。だが、セバスチャン・ベッテルは、ドライバーの観点として、スケジュールが大幅に削減されることになっても、F1ワールドチャンピオン争いの挑戦が軽減することはないと考えている。「そのような状況になったことは一度もなかったので、どうような感じになるかはわからない」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「過去にはもっとレースが少なかったし、今はレースが多くなっているけど、そこに大きな違いはないと思う」「もちろん、10戦でも15戦でも20戦でも25戦でもシーズンはシーズンだ。最も一貫性のあるシーズンである必要がある」「レースが少ないほど、すべてのレースが重要になってくるけど、チャンピオンシップはチャンピオンシップのままだ」「だから、まだ道のりは長いし、それぞれのレース週末が長い道のりだ。だから、レースはまだ正しく行わなければならないことがたくさんある」今後の状況はまったく見えないが、セバスチャン・ベッテルはF1は辛抱するしかないと当たる。「この段階では、今年、今シーズンにどのようなものを期待できるかは誰にもわからない」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「今シーズンが来年の一部になるかもしれない。わからないけどね。たくさんのアイデア、たくさんのオプションがあるけど、僕たちは我慢して待たなければならないと思う」