セバスチャン・ベッテルは、フェラーリの新車SF1000がダウンフォースを増加させた代償として“少しドラッグが大きくなった”と感じており、それによってプレシーズンテストでストレートスピードでライバルに追いつかれていると語る。セバスチャン・ベッテルは、木曜日にSF1000で145周を走行して一日の最速タイムとなる1分16秒841を記録した。
それでも、セバスチャン・ベッテルのタイムは、ライバルであるメルセデスのバルテリ・ボッタスが先週記録したプレシーズンテストのベストタイムよりも1秒以上遅かった。フェラーリは、シーズン序盤に勝利を争う可能性を重要視しておらず、現時点ではメルセデスとレッドブルに後れをとっていると語っている。フェラーリは、2020年F1マシンのSF1000で昨年苦労したコーナーリング性能の改善に焦点を合わせたが、その結果、ストレートスピードは妥協を強いられた。SF1000のコーナーリング性能について質問されたセバスチャン・ベッテルは、そのエリアでマシンは改善されたが、今後はストレートスピードで後退してしまったと説明する。「マシンは良くなったと感じることができる。セクター3は良くなったと思う」とセバスチャン・ベッテルは語る。「それをストレートスピードと引き換えに手に入れたこともわかっている。まだやらなければならない仕事がある。私たちは少しドラッグが大きいので、ストレートでは望んでいるよりも遅い」「僕たちはそれを認識している。でも、マシンにより多くのダウンフォースを加えることが目的だったし、それは達成できていると思う」「セクター3は感触は良くなったけど、セクター3を抜けてターン1に向かう感じは明らかに昨年ほど良くはない」「コーナーで違いを感じているのは確かだし、そこは改善されているけど、他の人のほうが少し速いようだ」だが、セバスチャン・ベッテルは、ダウンフォースの高いマシンを優先するという決定は、フェラーリのレースパフォーマンスを支援するはずだと述べた。。昨年、フェラーリはポールポジションを9回獲得したが、勝ったのは3戦だけだった。「冬の間、僕たちは一生懸命働いた。僕たちのマシンは一歩前進したと思う」とセバスチャン・ベッテルは語った。「現在、それはさらに多くのドラッグを伴っているけど、僕たちはそれを認識している」「ドラッグを取り除き、より効率的にするために、できる限り懸命にプッシュしている。でも、決勝では今のセットアップがアドバンテージを与えてくれると信じている。どうなるか見てみよう」「特に今の僕たちは最速ではないように思うので、マシンを開発することが鍵になる」メルセデスは先週、フェラーリが真のペースを隠すために、意図的に低いレベルでパワーユニットを走らせていたことを示唆していた。セットアップがベッテルは、テストプログラムが様々であり、上位チームを“比較するのは難しい”と認めつつも、フェラーリのパフォーマンスはまだF1パドックを驚かすほどではなかったと語る。「ビッグチームを見ると、誰もあまり派手なことをしようとはしていない」とセバスチャン・ベッテルは語る。「ほとんどの作業がバックグラウンドで行われているし、実際にはあまりに目にすることはできないものだ」。「オーストラリアで僕たちがどこにいるか本当に楽しみにしている。でも、今の僕たちが今最も強い印象を残しているというわけではないのは確かだ」