セバスチャン・ベッテルは、まだF1を引退するつもりはないと語る。4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、これまでフェラーリで明確なナンバー1の座を保ってきたが、今年はシャルル・ルクレールの加入によってチーム内で厳しいシーズンを過ごしている。
セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールは表面上は友好的なパートナーを演じているが、前戦F1ブラジルGPで同士討ちを演じるなどチーム内の競争は激化している。フェラーリのテストドライバーを務めるマルク・ジェネは「彼にとって非常に深いな状況だ」と AS にコメント。「アロンソがハミルトンに会ったとき、もしくはセブがリカルドに会ったときに似ている」シャルル・ルクレールよりも10歳年上のセバスチャン・ベッテルだが、F1に年齢は関係ないと考えていると語る。「いいえ、まったくそんなことは考えていない」とセバスチャン・ベッテルは DPA にコメント。「僕たちにとって他のスポーツほど年齢は重要ではないと思っている。でも、結局のところ、すべてのスポーツで同じことだと思う。自分が重要に優れていると感じていれば、まだ十分に優れているということだ」だが、最近、ミック・シューマッハは、セバスチャン・ベッテルが自分の師匠だと語っている。父親であるミハエル・シューマッハがベッテルの師匠だったように。「もちろん、そのことは知っているし、ミックからそのようなことを聞けて嬉しく思っている」とセバスチャン・ベッテルは語る。「もう僕はF1に12年間いるし、以前とはまったく異なる視点を持っている。あまりすぐに判断せず、もう少し距離を置いて物事を判断するようになっている」「あと数年残されているのは贅沢なことだ」セバスチャン・ベッテルとフェラーリとの契約は2020年末で期限を迎えるが、まだ引退については考えていないと主張する。「近い将来に引退するつもりはない。レースをとても楽しんでいるしね」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「でも、12年もやっていれば、今後のことに目を向けて、次に何をしようかと考えるのは普通のことだと思う。後先考えずに人生の中で重要な位置にあったものやめてしまうというのはいい考えだとは思えない」セバスチャン・ベッテルは、いつかは自分もF1を引退するときが来るだろうが、その時期を決めるのは自分だと主張する。「これでもう“十分だ”と言うことができて、その決断に満足できなければならない。その時期を外部から指示されるのは理想的なことではない」「はっきりしているのは、一旦やめたら、復帰することはないということだ。満足して『これでおしまい』だと言えなければならない」
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