セバスチャン・ベッテルは、F1アメリカGPでのフェラーリの不振が直前に発行された技術指令に関連している主張を否定した。レッドブル・ホンダからの問い合わせを受け、FIA(国際自動車連盟)はエンジン性能を向上させることを可能にする燃料流量システムを違法と指定。ライバルはフェラーリが不正行為を働いていたと疑惑の目をむけていた。
偶然にも、フェラーリはF1アメリカGPの予選と決勝で目に見えてパフォーマンスを低下させており、フェラーリが不正行為を働いていたとの疑いはさらに強まった。しかし、セバスチャン・ベッテルは、今週末のブラジルGPでもフェラーリのF1エンジンは苦戦を強いられるとの見方を否定した。「エンジンのパワーは失っていない」とセバスチャン・ベッテルは主張。「おそらく他の人たちよりも少しだけダウンフォースをつけて走っていたんだと思う。予選では、その比較は非常に明確だった。ストレートでは通常ほどではなかったにしろ少しゲインを得ていたし、コーナーではいつものように失うことはなかった。もちろん、それは常に関連している」セバスチャン・ベッテルは、F1アメリカGPの早い段階でサスペンションの問題に遭遇したが、シャルル・ルクレールはメルセデスのドライバーやレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンと競合することができなかった。「レースでは、シャルルにはいつものようなペースがなかった。でも、僕はエンジンが原因ではないことを知っている。他のことが役割を果たしてその違いになったのは明らかだ。僕たちはそれを理解してようとしていた」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「今年はまったく競争力のないレースはいくつかあったし、アメリカだけではない。何が起こったのかを正確に理解し、それが二度と起こらないようにすることが重要だ。来年にむけてそれらのエリアに取り組んでいく」また、セバスチャン・ベッテルは、フェラーリが技術指令で指定された燃料流量システムについて不成功を働いていたとするマックス・フェルスタッペンの振る舞いに不快感を露わにした。「チームの誰もがそれを個人的に受け止めたとは思わない」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「プロらしいやり方ではないと思うし、大人げないとも思う。でも、メディアが僕の反応に興味あるとはわかる。僕はあまり興味ないけどね。こういう時に一番いいのは通常営業に戻ることだ」フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、フェラーリの後半戦の好調は、エンジニアの生産的かつ正当な作業によるものだと語っており、セバスチャン・ベッテルもそれに同調する。「僕たちが最強のエンジンがあるならば、それはエンジン部門による素晴らしい成果だ」とセバスチャン・ベッテルは付け加えた。「過去5年間、メルセデスは最強のエンジンを持っていたので、もしそうなのであれば、僕たちは数ヶ月間で前に出たということだ」「そして、それが今後5年間変わらないことを願っている。人々が何を考えようが言おうが気にはしない」