元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、F1イタリアGPでシャルル・ルクレールがスリップストリームを使わせてくれなかったことに腹を立てているセバスチャン・ベッテルにもうチームメイトを“頼ることはできない”と警告した。F1イタリアGPの予選に向けたフェラーリの計画では、1回目の走行でセバスチャン・ベッテルがシャルル・ルクレールにスリップストリームを使わせて、2回目の走行ではベッテルがルクレールから返してもらうことだった。
だが、暫定ポールだったシャルル・ルクレールは、ベッテルの後ろに下がってスリップストリームを与えず、結果的にルクレールがポール、ベッテルは4位に沈んだ。シャルル・ルクレールは、自分はスリップストリームを返すつもりもだったと誤解を解こうとしているが、ゲルハルト・ベルガーは、もはやチームメイトからの恩恵を期待しないようセバスチャン・ベッテルに警告した。「はっきりと言わなければならない。F1のこのレベルにチームプレーなど存在しない」とゲルハルト・ベルギーは Kolner Express にコメント。「誰もが自分自身であり、自分のノーズを前に出すことをしなければならない。彼がベッテルを欺いたかどうかはわからないが、ルクレールが完全にキラーの本能を持ち、世界タイトルの方向に向かっていることは長い間明らかだった。私にとってそれほど驚くことではなかった」「私としては、セバスチャンがなぜそんなに長い間待ち、一人でポールを獲りに行かなかったのかは、かなり理解しがたいことだった」「スリップストリームがなければ、彼はルクレールのタイムを破れなかったかもしれないが、2番手もしくは3番手で終わっていたかもしれない」「彼はもうルクレールを頼ることはできない」セバスチャン・ベッテルが、チームメイトを信頼したことは考えが甘かったかと質問されたゲルハルト・ベルガーは「考えが甘かったとはいわないが、彼はあまりに誠実すぎた」とコメント。「そして、ワールドチャンピオンが関係するトップレベルのスポーツには誠実さなどほとんどない」シャルル・ルクレールはF1イタリアGPで優勝し、フェラーリドライバーとして9年ぶりにティフォシに勝利をもたらした。一方、セバスチャン・ベッテルはスピンとペナルティで13位でレースを終えている。この結果により、今ではシャルル・ルクレールがフェラーリの正式な“ナンバー1”の座を獲得したと考える者は多い。ゲルハルト・ベルガーは「フェラーリは常にベストな機会を持っているドライバーを支援する」とコメント。「現在、それはシャルルだ。セバスチャンは素晴らしい仕事をしなかったからね。スピンして、目の前のランス・ストロールに接触するなど、4回のワールドチャンピオンに予想することはできない」「彼は冷静さを保ち、レースごとに結果を出していなければならない」
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