セバスチャン・ベッテルが、2020年にフェラーリからレッドブルに復帰する可能性は現実として考えられることだと Sky F1 のマーク・ヒューズは主張している。ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、マックス・フェルスタッペンといった主要ドライバーの契約は2020年末まで続くため、従来の常識では大物ドライバーの移籍は2021年まで起こらないと考えられている。
だが、ドライバーとチームとの契約には広くは知られていない離脱状況が含まれている。例えば、レッドブル時代のセバスチャン・ベッテルの契約にも特定の条件下で2014年にチームを離脱することができるパフォーマンス条項が含まれていた。セバスチャン・ベッテルはそれを行使しなかったが、最終的にフェラーリに移籍。フェルナンド・アロンソとフラビオ・ブリアトーレを驚かせた。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンとの契約にチームを1年早く離れることができるパフォーマンス条項が存在することを明らかにし、バルテリ・ボッタスの後任としてメルセデスへの移籍が噂された。しかし、夏休み前に2勝を挙げ、コンストラクターズ選手権3位に位置したことでその条項は発動せず、少なくとも2020年末までレッドブル・ホンダで走ることがほぼ確定している。レッドブルからフェラーリに移籍して5年が経ったセバスチャン・ベッテルだが、その逆を考えているのではないかと噂されている。フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、2020年もフェラーリのドライバーラインナップに変更はないと主張しているが、ベッテルの考えはそうではないかもしれない。F1引退も噂されているセバスチャン・ベッテルだが、そうではなく元の家に戻りたいと考えているとマーク・ヒューズは語っている。「彼はもう少しシーズンを続けてたいと考えており、シャルル・ルクレールと並んでフェラーリにいるよりも、フェルスタッペンと並んでレッドブルにいる方が長期的な未来があるかもしれないと感じているかもしれない」とマーク・ヒューズは語る。レッドブルとしても、それは素晴らしい加入になるかもしれない。ホンダとともに2020年にF1ワールドチャンピオンに挑戦するためには2台揃って大量ポイントを獲得する必要があり、その役割を果たせなかったピエール・ガスリーはトロロッソへの降格が告げられた。後任として抜擢されたアレクサンダー・アルボンが結果を出せない場合、レッドブル・ホンダは2020年のドライバー選定に行き詰まることになる。コンストラクターズ選手権でチャンスを得るためには、2台で毎レースで勝利を争うことができるドライバーが必要となる。また、最悪の場合、1台に問題が発生した場合にももう1台がダメージを最小限に抑えられる必要がある。セバスチャン・ベッテルはその条件を満たしているといえる。セバスチャン・ベッテルは、自身も認めているように今シーズンのパフォーマンスにはムラがある。だが、それでもシャルル・ルクレールに負けているわけではない。シャルル・ルクレールよりもマックス・フェルスタッペンの方が手ごわいチームメイトかもしれないが、同じ若いドライバーから挑戦を受けるのであれば、競争力のあるクルマで挑みたいと思うはずだ。そして、現時点でそれはレッドブル・ホンダだといえる。セバスチャン・ベッテルは、フェラーリからのサポートを失っているともされており、環境を変える必要があると考えているものも多い。仮にセバスチャン・ベッテルがレッドブルに移籍した場合、後任は誰になるのか? ダニエル・リカルドは、メルセデスもしくはフェラーリからオファーがあった場合にチームを去ることができる条項がルノーとの契約に含まれているとされている。
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