セバスチャン・ベッテルは、F1ハンガリーGPのウィナーであるルイス・ハミルトンから60秒遅れという結果が、現状のフェラーリの実力を‟適正”に表していると考えている。フェラーリは、タイトでツイスティなハンガロリンクではライバルのメルセデスとレッドブル・ホンダと比較して低速コーナーでの弱点が露わになると予想していた。
だが、最終的にはセバスチャン・ベッテルが3位表彰台を獲得。しかし、レースウィナーであるルイス・ハミルトンから61.433秒差でのフィニッシュとなった。「全力を尽くしたけど、満足はできない。今日の僕たちは速さがなかった」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「70周で60秒差というのは適正かもしれない。それが僕たちが失っているものだ。最速の戦略を選択していなかったかもしれないけど、それでも十分な速さではなかった」「たくさんの宿題がある。それほど驚くべきことではなかった。前からわかっていたことだからね。今後数ヶ月に対処できるかは僕たち次第だ。シーズン終了までに成果を上げられることを願っている」セバスチャン・ベッテルは、今後のスパ・フランコシャンやモンツァのようなパワーセンシティブなトラックでフェラーリは未勝利記録を終えられるチャンスはあると自身を持っているが、まだSF90の弱点に取り組む必要があると認める。「もちろん、常にポジティブなことはある。理論的にスパ、モンツァはもう少し僕たちに合っているはずだけど、確認してみる必要がある。僕たちが苦しんでいるコーナー、レーストラックの特性はわかっている」「僕たちはコーナーでもっと速いクルマを作りたい。全力を尽くしているけど、現在、それだけでは不十分だ。全員が把握し、全員が見て、全員が理解している。でも、魔法の解決策を思いつくのは簡単なことではない」「いつも特効薬を探すものだけど、10年以上でそれを実際に見つけた人には会ったことがない。僕たちは探し続けているけど、それが僕たちがいる場所だ」