イタリアメディアは、F1バーレーンGPで単独スピンを喫する不甲斐ないパフォーマンスを見せたセバスチャン・ベッテルを集中批判した。F1バーレーンGPではルーキーのシャルル・ルクレールが素晴らしいパフォーマンスを見せた一方で、フェラーリの“ナンバー1”ドライバーであるセバスチャン・ベッテルは、ルクレールに追い抜かれた後、ルイス・ハミルトンとのバトル中にスピン。5位でレースを終えた。
このパフォーマンスに、セバスチャン・ベッテルはプレッシャーに押しつぶされているのではないかとの見方が強まっている。だが、セバスチャン・ベッテルは「正直に言うと、プレッシャーではないと思う」と反論。「もちろん、僕のレースはもっとうまくやれたかもしれないし、たくさん分析する必要がある」フェラーリは、F1オーストラリアGP後に劇的に改善を示したが、セバスチャン・ベッテルはシャルル・ルクレールほどマシンに良い感触を得られていないと認めた。「今週の水曜日にテストできることを嬉しく思う。僕たちやるべき仕事があると思う」しかし、フェラーリの地元イタリアのメディアは、シャルル・ルクレールがフェラーリの新しい“ゴールデンボーイ”だと称賛する一方で、4度のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルへの批判を高めている。La Repubblica は、セバスチャン・ベッテルがバーレーンで“フロントウイングと度胸”を失ったと述べ、「ルイス・ハミルトンの真のライバルはルクレールだ」と付け加えた。Corriere della Sera は、セバスチャン・ベッテルはシャルル・ルクレールに“屈辱”を報道。La Gazzetta dello Sport は、バーレーンからマラネロに戻ったフェラーリには“1つの確実性とと2つ問題”があると報じた。「確実性はシャルル・ルクレールであり、2つの問題は信頼性とセバスチャン・ベッテルである」La Stampaは、セバスチャン・ベッテルに“メンタルコーチをつけて、口ひげを剃った方がいい”と報道。Corriere dello Sport は「フェラーリの将来にベッテルのためのスペースはない」と報道。「ミック・シューマッハがすぐに才能のあるシャルル・レクラークの隣にいることになるかもしれない」2016年のF1ワールドチャンピオンであるニコ・ロズベルグは、プレッシャーを受けていないというセバスチャン・ベッテルとの主張に反論する。「セバスチャンはルクレールと酷く厄介な戦いを繰り広げている。昨シーズン、僕たちはすでに彼がプレッシャーを受けてスピンを喫しているのを目にしている。それはまだ当てはまるようだ」とニコ・ロズベルグはコメント。しかし、セバスチャン・ベッテルをサポートする人々もいる。フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、セバスチャン・ベッテルを擁護した。「セブがすでに話したように、あれはミスだった。ミスについて議論する必要はないと思っている」とマッティア・ビノットはコメント。「我々は常にバトルをしており、そのために取り組んでいる。決して容易ではない。いつだって起こり得ることだと思う。ドライバーたちを励ます必要があるはずだ。ドライバーは最高の結果を達成するために限界までドライブすることでミスを犯することもある。セブもまさにそうしようとしていた」 ライバルであるルイス・ハミルトンも、セバスチャン・ベッテルの挽回を信じていると語る。「セバスチャン・ベッテルは真のワールドチャンピオンであり、素晴らしいアスリートだ。彼は挽回してくるだろう」とルイス・ハミルトンはコメント。「複数回のワールドチャンピオンだからといって、うまくいかない週末がないというわけではない。僕たち全員に起こり得ることだ」「彼のキャリアを見れば、彼の駄目だったレースをはるかに上回るほどの素晴らしいパフォーマンスを披露してきた」