セバスチャン・ベッテルは、2019年以降もフェラーリに残留する以外のことは考えていないと語る。今年、フェラーリは、セバスチャン・ベッテルはキミ・ライコネンに代えてアカデミー出身の若手シャルル・ルクレールを起用することを決定。この起用は、ダニエル・リカルドがレッドブル・レーシングに加入して当時に王者だったベッテルを上回った2014年を再現することになるのではないかと予想されている。
2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、シャルル・ルクレールがセバスチャン・ベッテルに“引導を渡す”可能性があるの見方をしている。セバスチャン・ベッテルはここ数年フェラーリで最高のシーズンを過ごしているとは言えば、昨年にはチーム内で孤立しており、2019年末でチームを離脱する可能性があるとも報じられている。実際、ベッテルはフェラーリと2020年まで契約を結んでいるが、契約条項には2019年に最高のクルマで勝つことができれば、契約を解消できるという離脱条項が含まれているとされている。しかし、セバスチャン・ベッテルは、2020年末までフェラーリにコミットしていると述べた。「僕の契約が2020年まで続くことはよく知られていることだし、それ以外のことは期待しないでほしい」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「僕はここにいることに満足している。もちろん、僕の目標はワールドチャンピオンになることだ。僕たちは望んでいたほど近づくことはできなかったし、チームにとっても僕にとってもやらなければならない仕事はまだある。それが僕のミッションだと感じているし、それが僕がここにいる理由だ」「もちろん、僕はドライビングが好きだし、ドライビングを愛している。走ることに大きな情熱を持っている。でも、それに加え、僕はこのチーム、子供の頃からインスピレーションを与えてくれたフェラーリに大きな情熱を持っている」「僕にとってはここで何をしなければならないかは明らかだ」2015年にフェラーリに加入したセバスチャン・ベッテルは、4年間キミ・ライコネンを上回り、13勝を挙げ、2度チャンピオンシップを2位で終えている。シャルル・ルクレールは、まだザウバーで1シーズンを過ごしただけだが、セバスチャン・ベッテルに挑戦を挑むことになると期待されている。フェラーリの新チーム代表マッティア・ビノットは、2019年のF1世界選手権の序盤戦で優先順位をつける必要が出てきた場合にはセバスチャン・ベッテルを優先させるが、「トップのポジションをめぐって2人のドライバーたちを管理しなければならないという悩みを抱えたいものだ」とも語っている。セバスチャン・ベッテルは、シャルル・ルクレールがチームメイトになることにまったく問題はないと繰り返す。「チームメイトであれば、もう一人のドライバーが何をしているのかを正確に把握できる。そして、この2年間はキミと非常にうまく機能していた。私たちはクルマに同じようなフィーリングを持っていた」とセバスチャン・ベッテルは語る。「もちろん、これからチャールズはそこにいるわけだし、彼はとても速いだろう。疑いの余地ない。僕は彼が非常に早くパフォーマンスを発揮すると思っている」「でも、肝心なことは、チームとして協力することだ。コース上でシャルルが僕よりも速く走ることを望んでいることを思い出させる必要はない。同じことは僕にも言える」「それは普通のことだ。グリッドの20台のクルマには世界で最高の20人のドライバーが乗っている。誰もそのことを思い出す必要はない」