セバスチャン・ベッテルは、今年7月のセルジオ・マルキオンネの急死が、フェラーリがメルセデスにタイトル争いで勝てなかった一番の理由だとの見方を否定した。シーズン序盤、フェラーリはメルセデスと同レベル、もしくはそれを上回る強さを見せていた。しかし、夏休み後のアップグレードで期待した結果を届けることができず、チームとドライバーのミスも響いて一気に失速することになった。
その時期は、カリスマ的な手腕でフェラーリを束ねていた前会長のセルジオ・マルキオンネが急死とも重なり、チーム内では上層部の間で権力争いがあったとも報じられている。しかし、セバスチャン・ベッテルは、セルジオ・マルキオンネの死はフェラーリのパフォーマンスとは無関係だと主張する。「それは間違っていると言える」とセバスチャン・ベッテルは Marca にコメント。「もちろん、影響がなかったわけではない。でも、チームは団結したままだし、結果に直接繋げて考えるのはアンフェアだ」「彼がチームの重要な一員だったのは明らかだし、一晩でリーダーで失うのは常に難しいことだ。でも、僕たちは多くの部門が完全に独立して仕事をしているビッグチームでもある」Auto Bild は、報じられていたマルリツィオ・マリバベーネ(チームプリンシパル)とマッティア・ビノット(テクニカルディレクター)との権力争いは落ち着いてきていると報道。しかし、フィアットの会長を務めるジョン・エルカーンは、メルセデスのニキ・ラウダやレッドブルのヘルムート・マルコのような二人の間を仲介する役割を務める者を任命することを勧めているという。ヘルムート・マルコは「プレッシャーがあると、イタリアではさらに北の方とは異なる扱われ方をすることがしばしばある」と語った。
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