FIAは、2015年のレギュレーションにF1ドライバーがシーズン中にヘルメットデザインを変更することを禁止する項目を正式に盛り込んだ。2015年のF1スポーティングレギュレーションの21.1条では「ドライバーたちをコース上で見分けるのを容易にするため、各ドライバーのクラッシュヘルメットは一つのチャンピオンシップシーズンにおけるすべてのイベントで、実質的に同じカラーリングでなければならない」と規定。
しかし、小さなデザイン変更や新しいスポンサーロゴを加えるといったことは許されるものとみられている。だが、これまでほぼレース毎のペースでヘルメットを変えることで知られたセバスチャン・ベッテルは、何チームかが財政的な苦境にある中、F1はもっと大きな問題に集中すべきだと語った。「正直言ってジョークだよね。将来のために決めなければならないもっと重要なことがあるはずだ。でも、あれが彼らが結論づけることができる唯一のことみたいだね」セバスチャン・ベッテルは、ペナルティが罰金だけならば、逆らうこともいとわないと考えている。「ペナルティが何なのかわからない。もし、チャリティにお金を出すとか、ちょっとした罰金ならば、僕は喜んでヘルメットを変え続けるよ」この規約の導入は広く議論を呼んだが、メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフは、エンジンルールやコスト削減んなどの問題が手詰まりになっている今、タイミングが悪かっただけかもしれないと考えている。「F1コミッションが出した詳細を見れば、我々にはドライバーのヘルメット以外に話し合うことがないかのようだ」とトト・ヴォルフは Sky にコメント。「実際、プロモーターたちはグランプリを運営するのにやや苦戦している」F1コミッションを構成するのはバーニー・エクレストンやFIA、各チームだけではなく、スポンサーやレースプロモーターらも含まれる。トト・ヴォルフは、コアなF1ファンはドライバーのヘルメット変更についていけても、通常の視聴者はそうではないと説明。そのため、ドライバーの認識は“重要”な事項だと続けた。「したがって、我々はマシンに好まな大きなナンバーをつけるか、ドライバーをヘルメットによってより認識しやすくするかだ。プロモーターたちがチケットの売上につながると考えるならば、十分な理由だと思う」とトト・ヴォルフは述べた。
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