セバスチャン・ベッテルは、レッドブルの2014年マシン『RB10』の特性が単純に自分のドライビングスタイルに合っていないのだと疑っていない。セバスチャン・ベッテルは過去数週間でRB10の理解を深めており、F1シンガポールGPでは今季最高となる2位表彰台を達成した。レッドブルは、苦戦するセバスチャン・ベッテルのために過去数カ月で繰り返しシャシーを変更したが、ベッテルは単純にドライビングスタイルが今年のデザインに合っていないと確信している。
現在、チームメイトのダニエル・リカルドに57ポイント差をつけられているセバスチャン・ベッテルは「毎回、プッシュしたいし、なんとかしたいんだけど、そうはなっていない」とはコメント。「僕たちのダウンフォース、タイヤとの組み合わせによる今年のクルマの特性なんだと思う。コーナーの特定のエリアでまだ望んようなものが得られていない」「言い訳ではないけどね。最終的にクルマの最大限を引き出さなければならない。僕たちはずいぶんと進歩したけど、もっとうまくやれることはたくさんある」セバスチャン・ベッテルの問題の一部は、コーナー進入でのクルマの周り方にあるが、ブロウンディフューザーが禁止になったこともアドバンテージを奪った。また、ルノーのパワー不足とタイヤ摩耗の増加も、コーナーでのタイムを稼ぐ上で障害となっている。それらの問題が限界まで攻めることの妨げになっているかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「そうだね。もちろん、自分が最速だと思う方法で走るものだ。抑えなければならないか、プッシュしなければならないかは状況にもよるけどね」とコメント。「今年はストレートにはいかないし、常に一貫しているわけではない。それがちょっとトリッキーだ」セバスチャン・ベッテルは、2015年マシンが登場するまで、自分のベストに戻ることはできないかもしれないと認める。すぐに問題は解決できると思っているかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「短期的にはできないのは確かだ。すでにそれを解決しているからね」「ドライバーとして究極的にはもっと走りたいものだけど、今年は明らかに異なる」「過去数戦はかなり良い状態になったと思うけど、まだもっと突き詰めなければならないものがあると思う