マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2026年F1マイアミGPでの激しいバトルについて「ミッドフィールドはジャングルみたいなものだ」と語った。レッドブルは日本GP後の長いインターバルを経てマイアミに大規模アップグレードを投入。特に注目を集めたのは、フェラーリ型とも評された“マカレナ・リアウイング”で、マックス・フェルスタッペンは予選で2番手を獲得し、一時は優勝争いに加わる可能性も見せていた。
“マクサレーナ”で速さを見せたレッドブルF1マイアミGPでフェルスタッペンのRB22に投入された新型リアウイングは、スカイ・スポーツの中継陣からも大きな注目を集めた。2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、その大胆な構造について次のように驚きを示した。「今まで見た中で一番大きな穴のあるリアウイングだ。それに速い」ファンの間では“マクサレーナ”とも呼ばれ始めたこの仕様は、レッドブルがマイアミに持ち込んだ複数のアップデートの一部だった。フェルスタッペンは予選で2番手を獲得し、決勝でも序盤までは勝利争いに加わる可能性を見せていた。しかし、レース序盤に状況は一変する。フェルスタッペン「ミッドフィールドはジャングル」フェルスタッペンは決勝のオープニングラップでスピンを喫し、大きくポジションを落とした。そこから追い上げを開始したフェルスタッペンは、ウィリアムズ勢のカルロス・サインツとアレクサンダー・アルボンらと激しいポジション争いを展開。かつての“エルボーを使う”アグレッシブなスタイルを再び見せる場面もあった。特にサインツとの攻防は緊迫したものとなり、サインツはチームラジオで不満を爆発させた。「彼は僕をコース外へ押し出した」「ミッドフィールドを走っているからって、何をしてもいいと思ってる」フェルスタッペンは最終的に5位でフィニッシュ。ピット出口の白線跨ぎによる5秒加算ペナルティを受けながらも順位を守り切った。レース後、オランダ紙『デ・テレグラーフ』に対してフェルスタッペンは、サインツの抗議について次のように反応した。「僕が攻撃的すぎたって? カルロスに対して? わからないな」「ミッドフィールドはちょっとしたジャングルなんだ」サインツも冷静化「マックスを責めるつもりはない」レース直後は感情的になっていたサインツだったが、その後はより冷静な見解を示した。「その瞬間はクラッシュすると思ったし、その結果としていくつか順位を失った」「マックスは1周目のスピン後、とにかく早く前へ戻りたかったんだと思う。少しフラストレーションもあったんじゃないかな」そのうえで、ターン17での動きについては厳しい表現も使った。「マックスを非難するつもりはないけど、ターン17での動きはほとんど“発射”みたいだった。でも、レースではよくあることでもある」今回のマイアミGPは、2026年型マシン特有の“ヨーヨーレース”やエネルギーマネジメントが話題となる中で、フェルスタッペンが久々に“ミッドフィールドの肉弾戦”を経験したレースでもあった。普段は先頭集団でレースを支配することが多いフェルスタッペンにとって、今回のような混戦の中での接近戦は異質だったとも言える。その一方で、レッドブルが投入したアップグレード自体には一定の手応えも見えており、“マクサレーナ”が今後の勢力図にどのような影響を与えるのかも注目される。