マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2026年F1レギュレーションについて、ファンエンゲージメントを優先する方向性が続けば「最終的にスポーツを壊す」と警告した。フェルスタッペンは、新規ファン層の影響によって意思決定が行われることに懸念を示し、「レースを理解していない人たち」に合わせた方向性が続けば、将来的に問題が生じると指摘した。また、2023年の時点で示していた懸念が聞き入れられなかったことにも言及している。
フェルスタッペン「本当のレースではない」フェルスタッペンは、2026年の新レギュレーションについて最も強く批判しているドライバーのひとりであり、中国GPではその姿勢をさらに強めた。バッテリー出力がパフォーマンスやオーバーテイクに大きく影響している点について「冗談のようだ」と表現し、レース自体も「まったく楽しくない」と語った。また、この新ルールを好んでいる者については「レースを理解していない」と断じている。「こういうことを言う時は少し慎重にならないといけない」「この件については話し合っているし、ドライバーとして我々がどこから来ているのかは理解してくれていると思う」「たぶん僕は大半のドライバーを代弁している。一部は勝っているから素晴らしいと言うだろうし、それは理解できる。優位があるなら手放したくないのは当然だ」「でも大半のドライバーにとって、これは僕たちが望むものではない。本当のF1ファンが望むものでもないと思う」「好きだというファンもいるかもしれないが、レースを理解していない」「できるだけ早くこれを取り除けることを願っている」「いずれ自分たちに跳ね返る」フェルスタッペンは、F1が新たなファン層の支持を重視しすぎている可能性について問われると、強い危機感を示した。「そう考えていないことを願う。もしそうなら、最終的にこのスポーツを壊すことになる」「いずれ自分たちに跳ね返ってくる」「ただ、彼らとコミュニケーションを取り、解決策に向けて動けるなら大きな助けになる」「しかし全員が同意するのは難しい。全員である必要はないが、変更には大多数の同意が必要だ」「結局は政治だ。今優位にいる人たちはそれを使いたいと思うし、それは当然だ。僕も理解している」「しかしスポーツ全体を見れば、良いことではない」2023年からの懸念「すでに見えていた」フェルスタッペンは、この問題が突然浮上したものではないと強調する。2023年のオーストリアGPの時点で、シミュレーターやデータから2026年マシンに対して強い懸念を抱いていたという。「2023年の時点で、こうなることは見えていた」「その時に耳を傾けるべきだった」「不運なことだが、将来への教訓になればいい。同じことが二度と起こらないなら、それが一番いい」レッドブルの状況とは無関係の主張今回の批判についてフェルスタッペンは、レッドブル・レーシングの競争力とは関係ないと強調している。2026年開幕2戦で獲得ポイントは8点にとどまり、中国GPでは冷却系トラブルによりリタイアしたが、それでも今回の発言は純粋にレースの在り方に対する問題提起であるとしている。2026年の新時代が始まったばかりの中で、フェルスタッペンの発言はF1の方向性そのものに疑問を投げかけるものとなっている。
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