マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は2026年F1開幕戦オーストラリアGPで、最後尾の20番グリッドからスタートしながら6位まで挽回する走りを見せた。しかしレース中はパワーユニットのエネルギー展開(デプロイメント)に関する問題に繰り返し悩まされ、無線では苛立ちを隠さない発言が続いた。
バッテリー不足で始まったレースフェルスタッペンは予選でターン1のブレーキング時にリアがロックしてスピンし、タイムを記録できないままセッションを終えて20番手スタートとなった。レースではスタート直後からバッテリー残量の不足に苦しんだ。「バッテリーがほとんど空だ!」「全然充電されない」レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼは状況を確認しつつ、冷静に対応を指示した。「了解、マックス。頭を下げていこう。今日は混乱したレースになる」それでもフェルスタッペンは序盤からポジションを上げ、9周目にはすでにポイント圏内に入った。新パワーユニットへの戸惑い2026年F1では新しいパワーユニットとエネルギーマネジメントが導入され、ドライバーはレース中に多くの操作を求められるようになった。フェルスタッペンも無線で頻繁に確認を行っている。「VSCが終わったらブーストボタンを使う必要があるのか?」ランビアーゼは具体的な手順を説明した。「VSCが解除されたらリチャージをオフにして、クリアな区間で2〜3秒ブーストボタンを押し続けてくれ」こうしたやり取りは、まだ新しいシステムにドライバーが適応している段階であることを示していた。タイヤのグレイニングにも苦戦フェルスタッペンはハードタイヤでスタートしたが、予想より早くグレイニングが発生した。「タイヤがもうダメだ。完全に終わってる」その後のピットインでは、アービッド・リンドブラッドに行く手を阻まれたと感じ、強い言葉で不満を漏らした。「ピットレーンで完全にブレーキチェックされた!」それでも再スタート後にはリンドブラッドをオーバーテイクし、再び順位を上げていった。奇妙なブースト挙動レース終盤になると、エネルギー展開の問題がさらに顕著になった。「ターン1までのブーストパターンが変だ」「ブーストパターンがめちゃくちゃだ」チームはステアリングの操作で修正するよう指示したが、状況は改善しなかった。「それ、効かなかった」そして残り数周でフェルスタッペンは決定的な言葉を無線で残した。「デプロイメントがまた壊れた。くそっ」20番手から6位も残る不満フェルスタッペンは最終的に6位でチェッカーを受け、20番手スタートから大きく順位を上げた。レース後、チームはその追い上げを称えた。レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは次のように伝えた。「20番手から6位だ。フラストレーションはあったが、素晴らしい戦いだった。我々はこのレースから多くを学び、次に進む」フェルスタッペンもチームの努力を称えたが、マシンのドライブ感覚については率直な思いを口にした。「できる限りのことはやった。でもタイヤのグレイニングが早すぎたし、ハードタイヤも明らかに良くなかった」「みんなが本当にハードワークしてくれたのは分かっている。でも、このクルマは本当にフラストレーションがたまる」