マックス・フェルスタッペンは、2026年F1エンジン・レギュレーションを巡って浮上している“抜け穴”の噂について、自身の考えを語った。2026年シーズン開幕とウインターテストを前に、一部のパワーユニット(PU)メーカーが熱膨張を利用した巧妙な設計で性能面の優位を得ているのではないか、という議論が広がっている。
とりわけ、メルセデスとレッドブルが、常温では圧縮比16:1の上限に適合しながら、エンジンが高温になった際にその数値を超える可能性がある設計を採っているのではないか、という指摘がある。これが事実であれば、性能面でのアドバンテージにつながる可能性がある。こうした話題についてフェルスタッペンは、Bloombergの取材に対し、次のように語った。「正直、分からない。みんなができることをすべて試しているだけだと思うし、僕の立場としては、特に自分自身はドライビングに集中する必要がある。」「僕はエンジン技術者じゃないから、細かいことを全部説明できる立場でもない。」さらに、レギュレーション解釈の問題については、次のように距離を置いた。「最終的には、これはFIAとエンジンメーカーの間で整理されるべき話だ。」「僕はクルマをドライブするだけで、チームがエンジンから最大限のパフォーマンスを引き出そうとしていることを信頼している。」レッドブル側は“ただの雑音”と一蹴一方、レッドブル側は、2026年に向けて自社開発した初のPUがレギュレーションに完全準拠していると強調している。デトロイトで行われたチームの2026年発表イベントで、レッドブル・パワートレインズのディレクター、ベン・ホジキンソンは、この一連の騒動を次のように表現した。「一部のPUメーカーが、どこかのチームで巧妙なエンジニアリングが行われているのではないかと神経質になっているだけだと思う。」「正直なところ、どこまで真剣に受け止めるべきか分からない。私は長い間この世界にいるが、ほとんどが“雑音”のようなものだ。自分たちのレースをするしかない。」さらに、開発姿勢についても率直に語っている。「我々がやっていることは把握しているし、すべて合法だと確信している。もちろん、レギュレーションで許される限界まで攻めている。それは他のチームも同じだろう。」「正直な感覚としては、これは大騒ぎするほどの話ではない。最終的には、全員が16:1に収まると私は予想している。」2026年F1を前に、PUを巡る技術論争は過熱しているが、少なくともフェルスタッペン本人は、その渦中に身を置くつもりはないようだ。ドライバーとしての役割に集中し、判断はFIAとメーカーに委ねるという姿勢が、彼の一貫したスタンスとなっている。