マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2026年F1レギュレーション初年度の最初の公式テストに向け、早くも現実的な見通しを示した。ファンが新時代のマシン走行に期待を寄せる一方で、当事者である王者の頭にあるのは、華やかな周回数ではなく、ガレージでの時間と不確実性だ。2026年F1の最初のプレシーズンテストは、1月26日から30日にかけてスペイン・バルセロナで非公開で実施される。
だが、1チームあたりの走行日数は週を通して最大3日間に制限されており、準備の余地は極めて限られている。「新しいシャシー、新しいエンジン、新しい問題だ。正直なところ、誰も新しいマシンやパワーユニットについて分かっていない」とフェルスタッペンは語る。さらに、テスト初期の光景についても率直な見方を示した。「1月26日から始まるバルセロナの最初のテストでは、コース上よりもガレージで過ごす時間のほうが長くなると思う。2月のバーレーンでの2回のテストが終わって、ようやく少し賢くなれるはずだ」この言葉は、2026年に自社製パワーユニットを初投入するレッドブル・レーシングにとって、特に重みを持つ。フォードとの提携による新パワーユニットは、次の時代を切り開く可能性を秘める一方で、信頼性という最大の壁にも直面している。パドック全体で信頼性への不安がささやかれる中、フェルスタッペンの発言は、支配的な存在でさえ安泰ではないことを示している。フェルスタッペンは2026年シーズンを、新たな気持ちで迎える。2025年にランド・ノリスにタイトルを奪われたあと、彼はレースナンバーを「3」に変更した。かつてダニエル・リカルドが使用していた番号であり、象徴的な選択だ。ガレージの雰囲気も変わる。アイザック・ハジャーが角田裕毅に代わって昇格し、フェルスタッペンは明確に“ベテラン”としてルーキーを導く立場となる。ただし最大の関心事は、隣のシートではない。2027年に彼自身がどこに座っているのか、という点だ。契約は2028年まで残っているものの、レッドブル・フォードのパワーユニットが苦戦した場合、契約条項が注目される可能性があるという見方もパドックには存在する。新時代の最初の姿は、木曜夜にデトロイトで披露される2026年リバリーで明らかになる。しかしフェルスタッペンは、見た目と現実は別物だと釘を刺す。ショールームで速そうに見えることと、バルセロナで実際にガレージを出られるかどうかは、まったく別の話なのだ。