マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、F1サンパウロGPのスプリント予選で6番手に終わり、不満を隠さなかった。ここ数戦でドライバーズ選手権のポイント差を104から36にまで縮めてきたが、インテルラゴスでの週末初日は思うように進まなかった。フェルスタッペンはセッション中の無線で「マシンが壊れている」「全く運転できない」と嘆き、予選後もその感触を改めて強調した。
予選では路面のグリップ不足に苦しみ、特に中間セクターでマシンの回頭性が大きく欠けていたという。「いや、間違った方向には進んでいない。でもクルマに大きな振動があって、ライドの問題もひどい。望んでいたものとは全然違う。加えてグリップがまったくない。中間セクターは最悪で、クルマが全然曲がらない。リアも信頼できないんだ」「全体的にかなり悪い走りだったと思う。でもそれが現実だ」とフェルスタッペンは語った。チャンピオンシップを争うランド・ノリスとオスカー・ピアストリがそれぞれ1番手と3番手を獲得する中、6番手からスタートするフェルスタッペンは、スプリントでのダメージを最小限に抑える厳しい戦いを強いられることになる。天候の変化が味方になるか問われると、フェルスタッペンは慎重な姿勢を見せた。「分からない。明日になれば分かるだろう。でも今の状況では何かが足りないのは明らかだし、ウェットになったからといって突然大きく良くなるとは思えない。明日見てみよう」チームメイトの角田裕毅は、唯一のプラクティスでクラッシュを喫し、スプリント予選18番手と苦しい初日を過ごした。