マックス・フェルスタッペンは、今年残りはGT3活動を休止するものの、来年のニュルブルクリンク24時間レースに出場する意欲を示した。ただし、それは2026年F1新レギュレーションの複雑さに大きく左右されると語った。フェルスタッペンは先週末、友人でGTレーサーのクリス・ルルハムとともにエミール・フレイ・レーシングのフェラーリ296 GT3をドライブし、ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)第9戦で優勝を飾った。
残りのF1シーズンは過密で他の参戦機会も限られるため、今年のGT3参戦は一旦休止する予定だというが、来年はさらに多くの参戦を望んでいる。問題は2026年のF1規則だ。フェルスタッペンは、新車の複雑さによりドライバーが理解に時間を費やす必要が出てくると予想しており、比較的安定していたここ4年間とは異なると指摘する。そのため来年のスケジュールは直前に判断するとしつつも、ニュルブルクリンク24時間レースへの参戦を強く望んでいる。「すごく楽しかったよ。しばらく準備してきたんだ」とGT3勝利についてフェルスタッペンは語った。「ウェットでもドライでも走れて、経験をどんどん積めて、とてもいい2日間だった。もちろん勝つことができたのはボーナスだね。でも自分がより良いドライバーになれるかって? もう何年もシミュレーターでやってきたことだから、実際に走ってもあまり違いはないけど、役立たないことはないと思うよ」「(来年については)正直、多くのことに左右される。まずF1だ。来年の規則はすごく複雑になると思うし、未知の部分もある。おそらく今のように規則末期の単純さよりも、もっと慌ただしくなるだろう。さらにGT3チームのプログラムや、来年どのクルマで走るのかなど、まだ決まっていないことが多い。だからチームのドライバーたちの予定も含めて、前もってしっかり計画を立てるのは難しいんだ。僕たちは戻ってきたいと思っているけど、来年いくつのレースに出られるかはまだ分からない。でももし機会があって、僕がやりたいと感じ、F1の状況が許せば、もちろん出たいね」フェルスタッペンは、仮に来年GT3で多くのレースに出られなくても、F1引退後にスポーツカーレースに十分挑戦できる機会があると強調した。F1が依然として最優先であるため、他のレースがカレンダーの都合で重なっても落胆することはないと語る。「F1は僕のメインの目標だし、レース数は多いけど、それが僕の契約だから、不満や失望はないよ」とフェルスタッペン。「ただ、これをずっと続けられるわけじゃないことも分かっている。だからGT3チームをしっかり運営して、稼働できるようにしておくことが大事なんだ。その状態なら、僕は簡単に飛び入り参加できる」「F1は24戦もあるから、他の素晴らしいレースを逃すこともある。でも僕はまだ若い。だからそういうレースは後でいくらでも取り戻せるんだ」
全文を読む