マックス・フェルスタッペンは、F1マイアミGPで4位に終わる厳しい週末を経てヨーロッパへ戻り、ドイツ・ニュルブルクリンクでフェラーリのGT3マシンをテスト走行した。このテストは、GT3マシンが参戦する耐久レースカテゴリー「NLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)」の第3戦を前に実施された公式セッションの一環として行われた。
フェルスタッペンは、GTワールドチャレンジに自身のチームを参戦させるなど、GT3カテゴリーと深い関わりを持つ。また、過去にも耐久車をプライベートで走らせた経験があるが、今回のような公の場でのテスト参加は珍しい。F1キャリア後の展望についても、フェルスタッペンは以前から耐久レースへの関心を公言しており、シミュレーターのiRacingではTeam Redlineの一員として耐久レースに頻繁に参戦している。なお、今回のニュルブルクリンクでのテストは当初、秘密裏に行われる予定だった。フェルスタッペンのマシンには“フランツ・ヘルマン”という偽名が記されていたという。『Auto Motor und Sport』によれば、フェルスタッペンは静かに数周を楽しみたかっただけだとされており、テスト中はセキュリティガードが同行。ピットガレージ内には報道関係者やカメラマンの立ち入りも許可されなかったという。