マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2025年F1第6戦マイアミGP決勝でポールポジションからスタートしたものの、最終的に4位でフィニッシュ。マクラーレン勢が圧倒的な1-2フィニッシュを飾る中、自身のレースは「非常に難しいものだった」と振り返った。レース序盤、フェルスタッペンは好スタートを切って首位を維持したが、1周目のターン1でランド・ノリスがワイドになった隙を突いて、キミ・アントネッリとオスカー・ピアストリが前に出る展開に。
その後、ピアストリがアントネッリをかわして2番手に浮上し、フェルスタッペンにも襲いかかると、ついにトップを奪取。続けてノリスにもかわされ、フェルスタッペンは3番手へと後退した。さらに中盤のバーチャル・セーフティカー(VSC)のタイミングで、メルセデスのジョージ・ラッセルが巧みなピット戦略を展開し、フェルスタッペンの前に浮上。終盤に差を詰めようと試みたものの届かず、最終的に4位でチェッカーフラッグを受けた。フェルスタッペンはマクラーレンに追いつくだけのペースがなかったことを認めた。レース後、フェルスタッペンは次のように語っている。「昨日も言ったけど、自分のベストを尽くすつもりだったし、今日はできる限りのことをした。でも、やっぱり全体的にすごく難しいレースだった。マシンのペースがなかったし、ブレーキの面でも苦戦していた。何とか食い下がろうとしたけど、結局彼らを抑えきるのは不可能だった」「VSCのタイミングも少し不運だったけど、それもレースの一部だ。それ以上に、今日は単純に速さが足りなかった。タイヤのマネジメントがカギだったけど、ここの路面はデグラデーションが大きくて、今の僕たちの弱点が顕著に出たと思う。少しでもプッシュしようとするとすぐにタイヤがオーバーヒートしてしまった」その上で「今日はもう失うものは何もなかったから、少しでも楽しもうとしたよ。こういう状況でもコース上にいるのは楽しいことだし、レースをしているという実感はあった」と付け加えた。ピアストリには39秒もの大差をつけられるなど、マクラーレン勢とのギャップについては、「彼らは以前からこういう路面では強みを持っていた。デグラデーションの少ないサーキットでは差が目立たないけど、今日はそうはいかなかった」と分析。「今の僕たちには、もう少しパフォーマンスが必要だ」とし、今後に向けた課題を明確にした。