マックス・フェルスタッペンは、メルセデスへのF1移籍の可能性を報じられた背景には、レッドブル・パワートレインズに対する根深い疑念があるとの見方を否定した。レッドブルは2024年もF1界で卓越した存在であり続けるにもかかわらず、フェルスタッペンはライバルのメルセデスF1チームへセンセーショナルな移籍をする可能性があると喧伝されている。
この噂は、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーに対する不適切な行為疑惑に対する最近の捜査の余波を受けて広まったものである。ホーナーの嫌疑は晴れたものの、マックスの父であるヨスがホーナーの存在が耐えられなくなったことを示唆するなど、レッドブルには緊張が続いている。しかし、自身の10連勝記録に並ぶ可能性があるオーストラリアGPの前夜、フェルスタッペンはレッドブルとの契約を2028年まで完了させる意向を改めて示した。フェルスタッペンはレッドブルに長期的に残るかとの質問に「もちろん、最初に契約にサインしたのはそれが理由だ」と答えた。「前にも言ったけど、僕はチーム内で満足している」「もちろん、キーマンを長くチームにとどめておくことはとても重要だ。それはもちろんパフォーマンスにも関わることだかね」「結局のところ、パフォーマンスビジネスだ。僕にパフォーマンスがなければ、ここに座っていないのと同じことだ」「それがどのように機能するかはわかっているけど、契約が成立した以上、最後までここにいたいというのが僕の本心でもある」「もちろん、最後までやり遂げることは、僕個人にとっても素晴らしい話だ。それは基本的に、僕がひとつの家族、ひとつのチームの一員であったことを意味するからね」フェルスタッペンがメルセデスのターゲットになるかもしれないという噂は、フェルスタッペンSr.がバーレーンでメルセデスのボス、トト・ヴォルフと会話しているところを写真に撮られたことから派生した。ヴォルフは、フェラーリに移籍するルイス・ハミルトンの後釜としてフェルスタッペンと契約することを「望んでいる」と認め、レッドブルからフェルスタッペンを引き抜くために各チームが「逆立ち」をするだろうとも付け加えた。ヴォルフのコメントについて尋ねられたフェルスタッペンは「いや、僕がどうするかとか、そういうことには何の影響もない。でも、そういったことを耳にするのはいつだって嬉しいことだ」と答えた。「もちろん、トトと僕にはちょっとした瞬間があったけれど、それは2つのチームの間でも普通のことで、挑戦のために戦っているんだと思う。リスペクトは常にそこにあった」「でも、僕としては何も変わらない」将来的にメルセデスに移籍する可能性について質問されたフェルスタッペンは「わからないよ。28年以降に何が起こるかは分からない。F1に残るのか、それとも続けるのか、もしかしたら新しい契約を結ぶのかも分からない。それはまだわからない」と答えた。フェルスタッペンの現チャンピオンチームからの離脱に関連して言及されている要因の1つは、レッドブルのパワーユニットプロジェクトに対する懐疑的な見方だ。レッドブルは独自のパワートレイン部門を設立し、アメリカの自動車メーカーであるフォードの支援を受けながら、2026年に予定されているエンジンレギュレーションの見直しに取り組んでいる。フェルスタッペンは、グループの前にある課題について何の幻想も抱いていないが、レッドブルが確固たるエンジンサプライヤーと競争できることを完全に信頼していると主張する。その噂を聞かされたフェルスタッペンは「つまり、もし僕がすべてを推測しなければならないとしたら、もちろんそうだ。つまり、明日僕がまだ生きているかどうか心配になるかもしれないよね?」と答えた。「だから、あまり心配はしていない。もちろん、そのことについてはクリスチャンとも密に連絡を取っている。あそこで働いている人たちは、みんな一生懸命働いている」「だから、それに関しても慌てる必要はない。それに、まだ2026年ではない。非常に大きな仕事であることは承知している。そのことを軽んじてはいない」「もちろん、これだけ多くの確率されたエンジンメーカーがある以上、彼らに勝つのが簡単だとは思っていない」「しかし、僕たちはこのプロジェクトに多くの優秀な人材を投入している。それに僕たちはとても興奮している。だから、それがどこになるかは、もちろん時間が解決してくれるだろう」