マックス・フェルスタッペンは、2023年のF1シーズン中に記録的な成功を収めた結果、推定7000万ドル(約100億円)が支払われたといううわさについて口を閉ざしている。レッドブル・レーシングは、2022年シーズン開幕前夜に、最近ワールドチャンピオンに輝いたフェルスタッペンが2028年までの長期契約を結んだと発表した。
5年間の契約延長の内容は年俸4500万ドル(約66億円)に上ると言われており、フェルスタッペンは史上初めてグリッド上で最も高給取りのドライバーの座についた。フェルスタッペンの契約は、メルセデスから年間3500万ドル(約51億円)と言われている7度のチャンピオン、ルイス・ハミルトンを上回るもので、ハミルトンも昨年8月に新契約を結んでいる。しかし、2021年のタイトルを争ったライバル感の1,000万ドル(約15億円)もの差は、2人がそれぞれコース上での成功を収めたことにより、昨シーズンの間に拡大した。ハミルトンは、メルセデスが最新のレギュレーションで苦戦を続けるなか、前シーズンは未勝利に終わり、Forbesは彼がボーナスを逃したと報じている。しかし、フェルスタッペンはレッドブル・レーシングの優位性を生かし、22レースで19勝と21回の表彰台を記録し、レッドブルでの基本給に加えて2500万ドル(約37億円)を手にした。フェルスタッペンは、昨年彼が受け取った超大型の金銭パッケージに関する憶測についてコメントを求められ、「たぶんね。わからないよ」とTimesに笑顔で語った。しかし、過去1年間のポイントは各ドライバーのFIAスーパーライセンスに反映されるため、フェルスタッペンの合計590ポイントは2024年に再び参戦するために120万ユーロ(約1億9000万円)を支払うことになる。だが、フェルスタッペンは昨シーズン終盤にオランダの放送局Viaplayに対し、レッドブルがタイトル防衛のための費用を負担することを認めた。「幸い、チームが負担してくれるんだ」とフェルスタッペンは明かした。「でも、そういうことがあると、また別の問題が出てくる。でも、そのようなことは書き留められるものだし、あれほど多くのポイントが獲得されることになるとは誰も予想していなかったと思う」フェルスタッペンは、F1の方向性に幻滅し、契約満了とともにF1から去ることもあり得ると繰り返し表明してきた。しかし、26歳のフェルスタッペンは将来の展望について、より前向きなトーンで「決断を急いではいない。ある意味で、この先何年かで変わるかもしれない」と語った。一方、3度のF1タイトル獲得者であるフェルスタッペンは、昨年達成した数字を再現することは期待できないと認める。「いつもそうなるとは限らない。そこは分かっている」とフェルスタッペンは認めた。「僕たちが過ごしたシーズンは、統計や記録の点で、おそらくF1で最高のシーズンだった」
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