F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェは、2024年に向けてチームが改善する必要があるエリア、つまり低速コーナーと縁石を明確にしている。2023年シーズンでレッドブルRB19が唯一の敗北を喫したのは、レッドブルが典型的なイベントセットアップ作業の中で車高設定の調整でミスを犯し、この2つの要素が組み合わさったシンガポールでカルロス・サインツがフェラーリに勝利する一因となった、
Autosportの独占インタビューに応じたフェルスタッペンは、レッドブルが2021年のコストキャップを違反したペナルティによって2023年の大半の開発期間が短縮されたことによる「理想的ではない」影響について、チームにとって「自分たちがどのような方向性で作業しているのかを知ることができれば役に立つ」と語った。統計的にF1史上最も支配的なマシンであるRB19の改良と改善において、レッドブルはどこに力を注いでいるのかと尋ねられたフェルスタッペンは「主にストリートサーキットと低速、縁石だね」と答えた。「ある意味で、それらのことは現時点での僕たちはベストではない」Autosportは、アブダビで行われた2023年シーズン最終戦でワシェにこのコメントを求め、そこでワシェはフェルスタッペンの評価を認めた。しかし彼はまた、レッドブルが今年苦戦を強いられたと感じた数少ないエリアに対処しようとする際、RB19の最高の資質を犠牲にしないよう注意する必要があることも示唆した。「チームは同じ弱点を認識している。おそらくマックスはドライバーなので、マックスとは異なる観点からかもしれないが、それは多かれ少なかれ非常によくまとめられており、我々は来年に向けて取り組まなければならない」とワシェは語った。「低速は明らかに(1つの)エリアだ。バクーでの予選や異なるトラック(のタイプ)を見ればわかるように、90度コーナーはベストではない。シンガポールも素晴らしいものではなかった」「また、縁石やバンピーなトラックを走る能力も完璧ではないので、このエリアを改善する必要がある」「我々のシステムでも、このビジネスでも、タダで手に入るものはない」「何かの全体的なポテンシャルを向上させることはできるが、ほとんどの場合、それはマシンの他の側面にも影響を与える」「したがって、自分たちが築き上げた強みを壊さないように細心の注意を払わなければならない」「我々がやろうとしているのは、長所をあまり損なうことなく弱点を改善することだ」