マックス・フェルスタッペンは、F1イタリアGPでの記録破りの勝利を収めた後にルイス・ハミルトンとメルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルグが行った発言を陰険に皮肉った。イタリアGPで10連勝を達成したフェルスタッペンは、自身のコレクションに3つ目のチャンピオンシップを加えることになりそうだ。
だが、モンツァでの勝利後、メルセデスのF1チーム代表であるヴォルフは、フェルスタッペンも功績を軽視し、彼のF1新記録は自分には関係ないと批判した。「彼が記録を気にしているかどうかは分からないが、私にとってそれはどのような数字であっても重要なことではない。これはウィキペディア用のものであり、どうせ誰も読まない」とヴォルグはSky F1に語った。「私にとっては、この手の記録はまったく関係ない」だが、フェルスタッペンは今、ヴォルフとハミルトンの両者に厳しい言葉でやり返した。彼はライバルがいくつトロフィーを獲得したのかまったくわからないと認めた。「ルイスのことはよく分からないけど、6回のワールドチャンピオンを獲得した人だということは知っているよ」とフェルスタッペンは語った。記者はハミルトンが実際には7回のタイトルを持っていると訂正した。すると、25歳のフェルスタッペンは「7回なの?6回じゃなくて?」と生意気な反論をした。これは、ハミルトンに2008年のタイトル争いで惜しくも敗れたフェリペ・マッサが、クラッシュゲートが隠蔽さされたとして、チャンピオンとして認めるよう訴訟を起こしていることを暗に指摘してのものだ。記者は、フェルスタッペンに 「歴史の教科書に載っている」ことだから「調べてみる」ように言った。すると、フェルスタッペンは「よく分からない。僕はウィキペディアを読まないからね」と今後はヴォルフを発言を皮肉った。オランダ人の新記録についてヴォルフの主張に反応したのはフェルスタッペンだけではない。マーティン・ブランドルもまた、特に不満を持った評価で返答した。「マックス・フェルスタッペンが10連勝し、レッドブルが今季ここまで14戦全勝を達成したことは、本当に驚くべきことだ」とブランドルは語った。「さまざまなトラックレイアウト、さまざまな天候、強大な敵との戦いの中で、このレベルのパフォーマンスと信頼性を完璧に維持し続けたことは、なんという偉業だろう。彼ら一人一人におめでとうと言いたい」「例えば、テニス選手やサッカー、ラグビーチームがこれほど完璧で圧倒的なパフォーマンスを見せたとしたら、当然、最高レベルで世界的に賞賛されることだろう。この組み合わせもそうあるべきだ」「スポーツは部族的であってよいし、そうであるべきだ。しかし、他の人々の卓越性も当然評価しなければならない。なぜなら、2014年から2020年にかけての完全制覇の間、ルイス・ハミルトンとトト・ヴォルフは正当な尊敬と感謝を受けたからだ。だから、週末にこの偉業を軽視したことに少し驚き、そして残念に思った」