F1イタリアGPの金曜プラクティスで、マックス・フェルスタッペンとレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼ(GP)が交わした無線のやりとりの口調はまたしても視聴者を驚かせた。今季初めてではないが、フェルスタッペンはモンツァでのプラクティス2回目でレッドブルのレースエンジニアと冷ややかな議論を交わしていた。
ソフトタイヤでの低燃費走行が中盤のトラフィックに阻まれたことにいら立ちを覚えたフェルスタッペンは、もう1度走りたかったようだが、その要求はランビアゼに拒否された。『もう一度やり直すつもりはないの? クソみたいな読みしかできていない』とフェルスタッペンは疑問を呈した。 『マックス、予選じゃないんだぞ』とランビアーゼはかなり否定的な口調で言い返した。それに対してフェルスタッペンは『わかっているけど、ちょんと読みたいんだ』と答えた。今週末、記録破りの10連勝を目指しているフェルスタッペンは、タイムシートではチームメイトのセルジオ・ペレスに次ぐ5番手という不慣れな成績に終わった。 セッションが終わりに近づくと、ランビアーゼがフェルスタッペンに『何か学んだ?』と皮肉を込めて尋ねるのが聞こえた。『いいや、ほとんど学べてない』とフェルスタッペンが答えると、ランビアーゼは『よくやった』と答えた。フェルスタッペンとランビアーゼは、ベルギーGPの週末に予選中の罵詈雑言を含む対立的な無線メッセージが放送され、話題となった。 「それが僕たちのやり方だ」とフェルスタッペンはベルギーでSky F1で語った。「長年一緒に仕事をしてきたので、僕たちはお互いのことをよく知っていると思う」 レッドブル・レーシングのF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーも、当時の激しいやりとりを軽視していた。 「マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアには、性格の強さが必要だと思う。彼はタフなカスタマーだからね」とホーナーは語った。「多くのレースエンジニアはそのプレッシャーで倒れてしまうだろうが、GPはそのプレッシャーに耐えられる強さを持っている。彼は毅然とした態度で、しかし公正に彼に対処し、二人の間には大きな敬意が払われている。それはエンジニアとの間に持つべき相互信頼から生まれている」「唯一の問題は、2人の会話を2億人が聞いているということだが、2人の間には大きな絆があり、大きな信頼関係がある」